ASTROのユンサナが、自身初となるソロファンコンサート「2024 YOON SAN-HA FANCON [Dusk Till Dawn] in Japan」を9月14日〜15日にNHK大阪ホール、17日〜18日に大宮ソニックシティ 大ホールの計4公演を開催した。

8月6日に韓国でリリースした初のソロミニアルバム「DUSK」の全曲に加え、新旧のJ-POPのカバー曲やASTROの楽曲など、計10曲を生バンドを従えて熱唱。さらにトークコーナーでは、「過去・現在・未来」に関するファンからの質問に答えた。

彼は、人気K-POPグループASTROの最年少メンバー。メンバー各人が音楽だけでなく、演技やソロ活動でも活躍している。2024年に彼は、2月と7月には日本で開催されたミュージカル「愛の不時着」で主演を務め、9月15日まで韓国で放送されていたJTBCドラマ「家いっぱいの愛」に出演するなど演技面でも大活躍。音楽面では、3月に日韓で小劇場コンサート「YOON SAN-HA SANiGHT Project #1 - 願い」を成功させ、8月6日に、デビュー8年目にして初となるソロミニアルバム「DUSK」をリリースし、この初ファンコンに臨んだ。

9月17日に開催された大宮公演では、生バンドの奏でるゆったりとしたサウンドに乗って、スツールに座った彼が柔らかな歌声で会場を包み込んだ「キツネ星」でファンコンは開幕。「ソロデビューしたユンサナです」と自己紹介して会場を沸かせると、「DUSK」に収録された同曲を「僕の声とサウンドで温かさを感じてほしくて、作詞・作曲した曲」と説明した。

ファンミーティングパートの最初のコーナー「RETRO TO MZ」では、事前にファンからおすすめの曲を募った2010年以前のレトロ世代と、それ以降のMZ世代のJ-POPの名曲たちをランキングで紹介。本公演の「RETRO」3位は「この企画のおかげで初めて聴くことができた」というHYの「366日」。そして、2位にランクインしたSMAPの「世界に一つだけの花」をバンドと共にサビだけ歌うと、「あれ? この曲知ってる。ASTROのファンミーティングで歌ったことがある!」と昔を思い出して上機嫌に。さらに、1位に輝いたGRe4N BOYZの「キセキ」は、フルコーラスで披露した。

また、「MZ」3位のYOASOBIの「アイドル」は、公演前に見たというチャレンジ動画のサビ部分のダンスを踊ると、会場から「かわいー!」という声が上がった。2位のMrs.GREEN APPLEの「青と夏」は、サビ部分を歌い、「夏前にこの曲を知っていれば、夏の間ずっと聴いていたと思う」というくらい気に入った様子を見せた。そして、1位に輝いたVaundyの「怪獣の花唄」をノリノリで全身を使って歌うと、「心臓がバクバク」と言って笑顔を見せ、「皆さんのおかげで素敵な曲を知ることができた。言語が違っていても歌が与えるパワーはスゴイ。僕の曲もいつか、ほかの歌手の方におすすめされるといいな。そうなるまで頑張る!」と意気込んだ。

その後「Dusk or Dawn」のコーナーでは、「過去・現在・未来」に関するファンからの質問に答えた。「息子が小学5年生で、何を考えているのか分からない。サナはどんな小学5年生だったのか」という過去に関する質問に、「歌手になるきっかけを掴んだのが小学5年生の時だった。ギターを習いに行った音楽学院の院長に歌を認められて、無料で歌を教えてもらうように。そしてその学院に事務所の人が来てオーディションを受けて、今、僕はこの場にいる。院長に心から感謝している」という裏話を披露。そして、「息子さんには寛大な気持ちで、素敵な道に導いてあげてください」と助言した。

また、「16歳でデビューしたサナはどうやって夢のために努力したのか」という16歳のファンからの質問に「16歳、若いなー!」と感嘆しながら、「父の夢は、歌手だった。僕は父がギターを弾くのを見て育ち、兄たちもギターと作曲、ドラムをやっていたので音楽が身近にあり、僕も歌手を夢見るように。練習生になって大変なことがあったときは、家族を思うと耐えることができた。今も、もっともっと走り続けたい。16歳はまだ時間がたくさんあるから、焦らずに、一生懸命幸せな気持ちで生きていれば好きなものがみつかるはずだ」と有意義なアドバイスを伝えた。