米誌『USニューズ&ワールド・レポート(U.S.News & World Report)』が発表した2024年「世界最高の国」のランキングで、日本がスイスに次いで2位にランクインした。近年、日本を訪れる外国人観光客が急増する中で、彼らが興味を持つと思われる食、文化、歴史といったものよりも、「起業家精神」が評価された。
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米誌『USニューズ&ワールド・レポート(U.S.News & World Report)』が毎年発表する「世界最高の国ランキング(Best Countries rankings)」は、今年で9年目を迎える。2024年のランキングでは世界89か国が調査対象となり、今年3月22日〜5月23日に、世界36か国の1万6960人に次の10項目について質問した。
「冒険」「機敏性」「文化的影響力」「起業家精神」「伝統」「原動力」「ビジネスの開放度」「権力」「生活水準」「社会的目的」
その回答によって順位を決定しているが、日本はこの10項目で「起業家精神」が96.2という最も高いスコアを獲得した。「起業家精神」だけを見た世界ランキングでは、1位のドイツ、2位のアメリカに次いで日本が3位にランクインした。また、「起業家精神」は11の属性に分かれており、その中でも「教育水準の高い国民が多い」「革新的」「技術的専門知識」「十分に整備されたデジタルインフラ」の4つがスコア100を獲得し、最も高く評価された。
『USニューズ&ワールド・レポート』のウェブサイトでは、日本について次のように解説している。
「世界で最も教養が高く、技術的に進んだ国の一つである。4つの主要の島と6800以上もの島々からなる列島の国で、その大部分は山岳地帯と深い森林地帯で覆われているが、国民は都会的な生活を送っている。長い間、近隣諸国の文化的影響を受けてきた日本は、古代の伝統と西洋の生活様式を融合し独自の文化を形成している。」
なお、今回のランキングで、日本が「起業家精神」に次いで評価された項目は「文化的影響力」で、スコアは80.5だった。近年は外国人観光客の増加により、観光立国としての日本の評価は高く、米ニュースメディア『New York Post』では今月11日、「Googleフライト」のデータをもとにした米国内で最も人気のある旅行先を伝えたところ、東京がランク入りした。
同メディアによると、格安の航空券を検索できる「Googleフライト」で、クリスマスの時期と年末年始にあたる今年12月22日〜来年1月5日の米国内からの出発便で、最も検索された人気のある旅行先の1位に東京が選出された。続いて2位・オーランド、3位・カンクン、4位・マイアミ、5位・ニューヨークとなっている。ちなみに、感謝祭に合わせた11月24日〜12月1日の出発便では、1位・オーランド、2位・カンクン、3位・ニューヨーク、4位・東京、5位・ロンドンという順位になった。
■2024年「世界最高の国」トップ10
1位・スイス
2位・日本
3位・アメリカ
4位・カナダ
5位・オーストラリア
6位・スウェーデン
7位・ドイツ
8位・イギリス
9位・ニュージーランド
10位・デンマーク
■「世界最高の国」これまでの日本の順位
2024年・2位
2023年・6位
2022年・6位
2021年・2位
2020年・3位
2019年・2位
2018年・5位
2017年・5位
2016年・7位
画像2枚目は『New York Post 「The most popular holiday trips revealed, according to Google Flights」(Koshiro - stock.adobe.com)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
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