パナソニック オートモーティブシステムズ(以降パナソニック)は2024年9月12日、オンラインに対応したカーナビゲーション「ストラーダ」のフラッグシップ「Fシリーズ」のフローティング大画面モデル2機種を発表した。

ラインアップは10V型有機EL/HDディスプレイ搭載のCN-F1X10C1Dと9V型液晶/HDディスプレイ搭載のCN-F1D9C1Dで、価格はいずれもオープン。2024年11月下旬に発売する。

ストラーダのフラッグシップとなる大画面フローティングモデルと言えば、10型高精細な有機ELディスプレイによる美しい映像表現や、角度や位置調整が可能なフローティング構造のDYNABIGスイングディスプレイを採用するとともに、市販カーナビ唯一のブルーレイ再生機能を備えることで、安心・親切なナビ機能にとどまらず、車内のエンターテインメント性を高めるアイテムとして多くの人から支持されてきた。

しかし、近年、動画配信サービス市場が拡大するなかで、ディスクメディアの市場は縮小傾向にある。さらに動画や音楽などの視聴スタイルもオンライン化が進んでおり、これはすなわち、従来からAV一体型カーナビに当たり前のように備わっているディスクメディア再生機能の利用機会も減ってきているということだ。

こうした生活スタイルの変化に合わせて、ストラーダが新たな道を選択。最新のフローティング大画面モデルは“つながる”カーナビとして新たにWi-Fi接続機能を採用。

”つながる”を新たな価値として、この“つながる=Connect”を起点に、“Contents=充実したコンテンツ”、“Convenient=簡単・便利”、“Comfort=快適・安心。心地よい”という4つのCをキーワードに進化させた。

具体的には、Wi-Fi接続により、YouTubeやPrime Videoなど7つの動画配信サービスを手軽に視聴できる「ネット動画」機能を搭載した。

■ネット動画に対応している動画配信サービス(2024年9月12日時点)
・YouTube
・TVer
・U-NEXT
・TELASA
・Prime Video
・NBA-Rakuten
・SPOOX

従来モデルにも採用する自宅のレコーダーの録画番組をリモート視聴できる「レコーダーリンク」機能と合わせて、多彩な動画コンテンツを大画面で楽しめるようになったのだ。

また、新たにApple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続に対応した。豊富なスマートフォンアプリと連携し、カーナビの大画面への表示とタッチパネルよる操作ができる。

ナビ機能についての進化点は、最長3年間(2029年12月31日まで)の無料地図更新サービスをオンライン化したこと。地図データの更新があると、Wi-Fi接続時にナビ画面上にポップアップで知らせ、タッチ操作で手軽にアップデートが行える「ワンタッチ地図更新」機能を搭載。鮮度の高い地図や施設情報がこれまで以上に手軽に利用できるようなった。

しかも、3年間無料の全地図・部分地図更新は、従来モデルでは10V型モデルだけだったが、9V型(CN-F1D9C1D)が全地図更新に加え、新たに部分地図更新にも対応しコストパフォーマンスが高まった。全地図更新は2026年度版から2030年度版のうち1回、部分更新地図は2029年12月31日まで2カ月ごとの更新を毎回更新可能だ。

このほか、最新スポットやグルメ情報のWi-Fi接続によるオンライン検索にも対応。カーナビ本体に収録する情報だけでなく、楽天ぐるなびや楽天トラベルなど、人気のコンテンツと連携した最新情報から検索できるなど、目的地設定時の利便性が高まっている。