ドル円はNY時間に入って買い戻しの動きが出ており、140.80円付近まで上昇している。全体的にドル安の動きは続いているものの、円安が活発化しておりドル円を押し上げている模様。特段の材料は見当たらないものの、本日は節目の140円を一時下回ったことで達成感が出ていることや、このところの急ピッチな下げで過熱感も出ていることから、ショートカバーが出ているのかもしれない。
 
 市場は今週のFOMCに注目しているが、ここに来て0.50%ポイントの大幅利下げの可能性が再浮上しており、短期金融市場では一時65%まで確率を上げ通常利下げを上回っている。

 しかし、エコノミストからは「米経済は景気後退あるいはそれに近い状況にあると考えるような状況では決してなく、FRBは大幅利下げを回避できる」といった見方も出ている。今週のFOMCは委員の金利見通し(ドット・プロット)も発表されるが、どちらの結果になったとしても波乱の展開も留意する必要がありそうだ。

USD/JPY 140.76 EUR/JPY 156.59
GBP/JPY 185.86 AUD/JPY 94.86

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美