[画像] 「入社後20キロ太った」…会社員の共感を呼ぶ「過労肥満」=中国

中国で職場ストレスで1年間で体重が20キロ増加したという女性の話が伝えられ、ネット上で「過労肥満」をめぐり意見が分かれているとサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が9日、報じた。

メディアによると、中国南部の広東省出身のオウヤン・ウェンジン(Ouyang Wenjing)さん(24)は、職場で勤務した1年間で体重が60キロから80キロに20キロ増加した。

オウヤンさんは自身の職場や職業について具体的に明らかにしなかったが、現地メディアを通じて自身の職業が身体的、精神的健康に「災い」になったと話した。また、しばしば交代勤務に超過勤務を強いられ、すべての食事をデリバリーで解決したという。

オウヤンさんは中学校時代には105キロだったが、4年間で45キロを減量した。しかし、職場で働きながらこのような努力が水の泡となり、再び体重が増え始めたと話した。

6月に職場を辞めたオウヤンさんは、脂っこい食べ物や砂糖を減らし、野菜、穀物、タンパク質が入ったバランスの取れた食事を通じて1カ月で6キロの減量に成功した。

オウヤンさんはこのような経験を自分のSNSに共有し、現在4万1000人のフォロワーを抱えている「ダイエット・インフルエンサー」として活動している。オウヤンさんの話は多くの人の共感を呼んだ。

上海で働く33歳の女性は職場ストレスで2カ月で体重が3キロ増加したとし、「意志を全て仕事に使ってしまい、自分の人生に残った意志がなかった」と吐露したりもした。

SCMPは「中国の労働法は勤労者たちの勤務時間が1週間当たり40時間を超過してはならないと明示しているが、多くの会社がこのような規定を見過ごしている」とし、「午前9時から午後9時まで週6日働く『996』という勤務文化が依然として蔓延している」と説明した。同時に「週2日間の休息を提供する働き口を探すことは珍しい」と述べた。

中国医療当局所属の医師は「遅い夕食、食べ過ぎ、睡眠不足が『過労肥満』の原因」とし「野菜をたくさん食べて、仕事が規則的な食事を妨害しないように努力した方が良い」と助言した。また、「健康を維持するため、運動をしなければならない」と強調した。