アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、新契約締結でクラブと合意に達した模様だ。イギリスメディア『アスレティック』や『スカイスポーツ』など複数のメディアが12日に報じている。
アルテタ監督とアーセナルの現行契約は2024−25シーズン限りで満了を迎える予定となっており、その去就には大きな注目が集まっていた。かねてよりクラブ側が新契約を用意していることは報じられていたものの、今回の報道によると、アーセナルはアルテタ監督との契約延長で合意に達した模様だ。アルテタ監督自身がアーセナルでの指揮を続けることを熱望したことにより、交渉はスムーズに進展したという。新契約期間は2027年6月30日までの見込み。近日中に正式発表される可能性が高そうだ。
現在42歳のアルテタ監督は、現役時代にエヴァートンやアーセナルなど複数のクラブで活躍し、2015−16シーズン限りで現役を引退した。現役引退後は、バルセロナのアカデミーである“ラ・マシア”の先輩にあたるジョセップ・グアルディオラ監督のチームに加わり、マンチェスター・シティでコーチングスタッフを担当。2019年12月、前任のウナイ・エメリ監督(現:アストン・ヴィラ)が解任されたことを受け、自身が現役のラストシーズンを過ごした古巣のアーセナルに指揮官として帰還した。
就任当初はなかなか成績が安定しなかったものの、初年度からFAカップ優勝を経験。スタイルの構築に時間をかけ、イングランド代表FWブカヨ・サカを筆頭に若手を積極的に起用するなど、着実にチームを強化し続けると、2022−23シーズンにはプレミアリーグを2位で終え、クラブに7シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらした。昨季もマンチェスター・シティと優勝争いを繰り広げ、クラブ史上最多の28勝を挙げながら、最終的には一歩及ばず2位でフィニッシュ。今季はここまでプレミアリーグ開幕3試合を2勝1分で終えている。
低迷が続いていたアーセナルを、見事に復調させてきたアルテタ監督。かつて選手としてアーセナルに在籍した時のアーセン・ヴェンゲル監督のように、“長期政権”を築くことも期待されるなか、ひとまず2026−27シーズンまでの契約を結ぶことが濃厚となった。
ハピタス
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