中国郵政儲蓄銀行、1～6月は1.5％減益

中国郵政儲蓄銀行玉樹チベット族自治州結古大道営業所で郵便物を受け取る行員。（資料写真、玉樹＝新華社記者/范培珅）

　【新華社北京9月12日】中国国有大手銀行の中国郵政儲蓄銀行がこのほど発表した2024年6月中間決算は、経常収益が前年同期比0.1％減の1767億8900万元（1元＝約20円）、純利益が1.5％減の488億1500万元だった。

　うち、純金利収入は1.8％、非金利収入は1.5％それぞれ増加し、収益力が引き続き安定した。純金利マージン（NIM）は1.9％となり、六大国有銀行（中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、交通銀行、中国郵政儲蓄銀行）で良好な水準を維持した。

　6月末時点の資産総額は前年末比4.4％増の16兆4100億元、うち貸出残高は6.3％増の8兆6600億元で資産総額の51.3％を占め、割合は1.0ポイント上昇した。

　6月末時点の不良債権比率は0.84％、貸倒引当金カバー率（貸倒引当金/不良債権残高）は325.61％で、リスクに対する補償能力は充足している。

　農業向け貸出残高は2兆2200億元、包摂金融による小規模・零細企業向けの貸出残高は1兆5900億元となり、貸出残高全体に占める割合はいずれも六大国有銀行の上位だった。

　融資を提供したテック系企業は8万社に迫り、貸出残高は40.0％以上増の4千億元超となった。製造業向け中長期貸付残高は前年末から11.7％増加した。

　6月末時点のグリーンローン残高は8.7％増の6930億9900万元で、伸び率は数年連続で各種貸出の平均を上回っている。

PCMAX