九州電力送配電は21日、関西電力送配電と中国電力ネットワークから最大35万キロワットの電力融通を受けたと発表した。気温が予想を上回り電力需要が増えた上、苓北発電所2号機(熊本県苓北町、出力70万キロワット)が蒸気漏れの疑いで停止した。融通を受けたのは2022年9月以来、約2年ぶり。

 電力の安定供給には、需要に対する供給余力を示す予備率が最低3%必要とされるが、これを下回る見通しとなった。九電は発電所のボイラーを点検し、原因を究明した上で早期復旧を目指す。22日以降の対応は未定という。