Malwarebytesは8月15日(米国時間)、「Dozens of Google products targeted by scammers via malicious search ads|Malwarebytes」において、Googleのオンラインサービスに偽装したマルバタイジングを確認したとして注意を呼びかけた。マルバタイジングとは、ネット広告を悪用してマルウェアを拡散するサイバー攻撃の手法。
この攻撃は先月確認された「Google Authenticator」のマルバタイジングと同様に、Google検索から偽Googleサービスの広告を配信する(参考:「偽Google多要素認証アプリに注意、最近インストールした場合は確認を | TECH+(テックプラス)」)。
Dozens of Google products targeted by scammers via malicious search ads|Malwarebytes
○Looker Studioの悪用
今回確認された偽広告は複数のGoogleオンラインサービスを偽り、Googleのビジネス分析サービス「Looker Studio」にリダイレクトする手法を用いる。リンク先ドメインが「google.com」であるため、注意深くURLを確認しないとだまされる可能性がある。
Googleオンラインサービスを騙る偽広告の例 引用:Malwarebytes
Looker Studioはデータをダッシュボードやレポートに変換する無料のツール(参考:「Looker Studio へようこそ - Looker Studioのヘルプ」)。さまざまなデータソースに接続し、画像、グラフ、表などを表示することができる。
今回攻撃者はLooker Studioを使用し、動的に生成された画像を悪用した。画像はGoogle検索サイトのホームページと同じ外観になるよう調整されており、URLを確認しないユーザーは状況を理解できず、再度検索を試みようとして画像をクリックする可能性がある。
Google検索サイトに似せたLooker Studio上の画像の例 引用:Malwarebytes
画像をクリックすると、MicrosoftまたはAppleの偽警告ページを表示するフィッシングサイトにリダイレクトされる。偽警告ページはWebブラウザを全画面表示にして動画を再生し、ユーザーをテクニカルサポート詐欺に誘導する。
一連の普段とは異なる動作と全画面表示のWebブラウザにより、故障したと勘違いしたユーザーは偽警告にだまされる可能性が高くなる。そのようなユーザーが偽のサポートセンターに電話すると、金銭を目的とした詐欺に巻き込まれることになる。
Windowsユーザー向けの偽警告ページの例 引用:Malwarebytes
○対策
今回のマルバタイジング広告には、Google検索にGoogleスポンサーの広告を表示するという不自然さがあるものの、一見しただけでは気が付かない可能性が高い。調査の過程で判明したセキュリティ侵害インジケーター(IoC: Indicator of Compromise)が公開されており、必要に応じて活用することが望まれている。
わくわくメール
ITトピックス
ITランキング
- 1
14時から限定でお得!バーガーキング、人気サイドメニューが2コで500円画像あり
- 2
フリマアプリの ポッシュマーク 、新手数料体系が引き起こす出品者の反発とユーザー離れ画像あり
- 3
劇場版ポケットモンスター地上波初放送&生放送特番を放送画像あり
- 4
AIの活用で「契約」のあり方を変革!ドキュサイン、「Docusign IAM」の日本本格ローンチを発表画像あり
- 5
カブクとローランド・ベルガー、デジタル製造分野において業務提携を発表画像あり
- 6
「大統領選挙戦が本格化し、 プラットフォーマー による広告の却下が増えている」:あるパフォーマンスマーケティング広告バイヤーの告白画像あり
- 7
Windows 10のCPU使用率が100%のまま下がらない時の対処法画像あり
- 8
立ち作業を取り入れて、仕事が捗る!ガス圧昇降デスク画像あり
- 9
山口県美祢市との地方創生に関する連携協定を締結!よしもとセールスプロモーション&エリアアクション画像あり
- 10
“和ごころ”あふれる、ご褒美バーガー!「一頭買い 黒毛和牛バーガー 〜山わさび醤油仕立て〜」画像あり