美容家・神崎恵さんが初の料理本『神崎 恵のおうちごはん―さあ、なに食べる?』を上梓。

 人気美容家として着実なキャリアを重ねる傍ら、3人の息子のためにキッチンに立ち続けてきた神崎さん。母親になって24年、本書はそんな毎日のリアル料理を紹介。時間はかけられないけど子どもに美味しいものを食べさせたいという想いは大きな共感を呼んでいます。

 本の中で実は料理が苦手だと明かした神崎さんが、それでも毎日キッチンに立ち続ける理由に迫りました。

◆料理初心者の息子でも作れる簡単レシピ

――発売から2ヶ月近く経ちますが、ご家族やファンの方からの反応はいかがですか?

神崎恵さん(以下、神崎):息子が本を見ながら料理を作ってくれるようになったのがすごく嬉しいです。料理初心者の息子でも作れるくらい分かりやすい本を作ることができて良かったです。次男が料理を作って私の帰りを待ってくれていたこともあります。

――今回の料理本がきっかけで息子さんのキッチンに立つ時間が増えたのですね。

神崎:息子はまったく料理をしなかったわけではないのですが、ちゃんとレシピを見ながら作るっていう経験は初めてだと思います。初めて手にする料理本が自分の本っていうのも嬉しいです。

◆鶏肉料理は調理前に砂糖とマヨネーズをよくもみ込むのがポイント

――神崎さんが料理本を出されることにファンの方は驚かれたのではないですか?

神崎:私のインスタグラムや書籍を読んでくださっている方にとっては、神崎恵と料理の関係は自然なものだと思います。学生の頃から好きですと言ってくださる方がたくさんいるのですが、私もみなさんとは長い時間を一緒に過ごしてきたという感覚があります。インスタグラムでも日常を共有しているので、料理をする私はそんなに珍しくないと思います。逆に『やっと料理本を出してくれるんですね!』という反応の方が多かったです。

――料理本を制作するにあたって、大変だったことはなんでしょうか?

神崎:全部大変でした……。お醤油をぐるっとかけたりとか、今までなんとなくでやっていたことをレシピ立てするのがすごく大変で、プロの料理家さんはすごいなって思いました。でもレシピにしたことで普段自分がどのくらい塩分をとっているのかが見えて、栄養面を見直すきっかけになりました。バターは無塩のものに変えてみようとか、アレンジの幅が広がりました。

◆いかに「ラクに美味しいもの作れるか」が大事

――神崎さんはいつ頃から料理を始めたのでしょうか?

神崎:小学生の頃から母と一緒によく作っていました。高校生ではある程度なんでも作れるようになっていましたね。ただ毎日作るって感じでもなかったのと、自分で食べるものを作るってそんなに負担はないじゃないですか。昔も今と変わらないものを作っていた気がするんですけど、今はいかにラクをして美味しいものを作れるかを大切にしています。

――食材の買い出しも神崎さんご自身でされるんですか?

神崎:毎日していますよ。どうしてもスーパーに行けない時は冷蔵庫のありもので作ります。お肉屋さんやお魚屋さんでは「今日のおすすめはなんですか?」「このお魚はどうやって調理したら美味しいですか?」と、コミュニケーションをとるのも楽しいです。

◆「実は料理が苦手」な神崎さんの本音

――本の中で、神崎さんが実は料理が苦手だというのを知って驚きました。料理のレパートリーを増やすコツを教えてください。

神崎:はい、苦手です。本当は気分のいい時だけ作りたいです(笑)。料理は母から教えてもらったのものも多いですし、撮影現場のお弁当やケータリングからヒントをもらっています。美味しいものを食べると息子たちにも食べさせたいなって思うので、家でよく再現しています。