「夜中だったんで両親はもう寝てて、顔を合わせることはなく、とりあえず姉の部屋に。あまり大騒ぎすると親が起きちゃうからってことで、声を抑えながら宅飲みスタート。ただ、ヒソヒソ話しながらっていうシチュエーションが、なんか逆によかった。ちょうど修学旅行の夜、先生にバレないように女子の部屋に忍び込んだみたいな感覚で、めっちゃ興奮(笑)。
で、これまた修学旅行っぽい展開なんですけど、俺が姉のベッドで一緒に布団にもぐりこんで、男友達は妹とベッドの下に敷いてあった布団にもぐりこんで、それぞれイチャイチャが始まって……。姉か妹のどっちかが部屋の電気消してくれたんですけど、そっからはもう盛りの付いた犬状態でしたね(笑)」
◆感動の別れ「またこっち来るとき連絡してね」
声を押し殺しながらタクトさんは姉と、男友達は妹とカラダの関係に。その後、タクトさんと男友達がポジションチェンジ。男友達が姉のベッドに来て、タクトさんが下の布団に入って、ペア交換してまた関係を持ったそうです。
「翌朝、ていうか昼ぐらいにヤンギャル姉妹の実家を出てバイバイしたんですけど、帰り際に姉も妹も『昨日はありがとね!』『楽しかったよ!』『またこっち来るとき連絡してね』なんて、めっちゃ丁寧にお見送りしてくれて感動しましたね〜。
冷静に考えると、両親が同じ家にいて、しかも実の姉妹がすぐ横にいる状態で、平然と俺ら2人と寝るヤンギャルの貞操観念には驚きましたが、とにかくめっちゃいい子たちだったんですよ」
◆未読スルーされたが怒りや悲しみや一切ナシ
――それから数ヶ月後、タクトさんは別の男友達とまた宇都宮遠征を計画し、姉ヤンギャルにLINEしたそうですが、未読のまま返事は来ず。
「またこっち来るとき連絡してね」と言ってくれていたのに無視されたわけですが、タクトさんに怒りや悲しみは一切なかったとか。
「たぶん彼氏ができて、その男に一途になってるから、LINEに入ってた男の連絡先を全部ブロックしただけに違いないって、勝手にポジティブ変換しました(笑)。すごく礼儀正しい子たちだったし、そもそも嫌われるようなことはしてないので、きっと未読スルーせざるをえない理由ができたんでしょうね」
タクトさんはヤンギャル姉妹の幸せを願いつつ、「『ヤンギャルの恩返し』は俺の一生のいい思い出ですね」と目を細めていました。<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
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