「私が県外へ出張に行くのは珍しいので、過去にもR奈に欲しいお土産がないか聞いたことがあったため、怪しんでいる様子はゼロ。でも、いつもなら素直に欲しいものをリクエストしてくるのに、今回は『何でもいいよ。任せる』と素気ない態度でした」

◆出張のフリして自宅マンションに戻ると

 そんなR奈さんの態度に確信を持った朋子さん。出張だと伝えた日、2人を調査しようといったん家を出てから準備のため、自宅マンションに。すると、自分の駐車場にR奈の車が……! 驚きの展開に、怒り心頭のまま自宅マンションのドアを開けた朋子さんは、がく然とする。

「いつもKと私が使っているダブルベッドから、KとR奈が物音に気付いて飛び起きたのです。布団が剥がれ落ちると、R奈の胸もポロリ。私は泣きながら2人をビンタし、怒鳴りまくって泣きまくって、2人を責め続けました」

 R奈さんは泣きながら謝罪。Kさんも謝ってはくれたが、R奈さんは「Kのことが好き」だと言い、Kさんからも「R奈を好きになってしまった」と告白されてしまう。そして朋子さんは、Kさんと破局。親友のR奈さんとも疎遠になってしまったのだとか。

◆彼氏と破局。親友とも疎遠に

「まさに、踏んだり蹴ったりです。この体験以降、人を信用できません。いまだにムカムカしますし、もう少し早く気づいていたら状況は違っていたのだろうかと考えることもあります。今後もし、彼氏と女友達を会わせるような機会があっても絶対に寝たりしません」

 親友と彼氏のとんでもない裏切りにより、結婚の計画が白紙になっただけでなく、まわりにいる人たちを見る目まで変わってしまったという朋子さん。悪い人たちばかりではない世の中だが、恋は盲目。ときには目を光らせておくことも大切かもしれない。

<TEXT/山内良子>

【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意