◆パーソナルトレーナーとセクシー女優の両立スタート

――でもパーソナルトレーナーになってから、セクシー女優としてデビューしていますよね。どうしてトレーナー1本で行かなかったんですか?

ちゃんよた:ちょうどパーソナルトレーナーとして働き始めた頃が、コロナが一番ひどい時期で。自分が働いていたジムも閉まってしまったんです。あと、友達に性産業で働いている子がいて、その子の話を聞いたときに「身体を見せる仕事をしている人たちこそ、トレーニングが必要なんじゃないか」と思い付いたんですね。それで、自分でも性の世界で働いてみようと考えたんです。

――ほかの人にオススメする前に、自分でも実践してみよう、と。

ちゃんよた:そうですね。あとトレーニングはメンタルの安定にも効果的なので、それもいい影響になるんじゃないかと。そのアイデアが思い付いたのと、もともと紗倉まなさんがすごく好きで高専時代から応援していたので、ちょうど自分のやりたいこと、トレーニングとセクシー女優が結びついて、自分から応募しました。

――紗倉まなさんも高専出身ですからね。

ちゃんよた:高専って男子が9割、女子が1割なんで。紗倉まなさんがデビューしたときは、すごく盛り上がりましたね。私も当時、何本も作品を見ました。

◆悪いコメントは気にしない!

――じゃあ紗倉まなさんへの憧れがあって、SODからデビューしたわけですね。でもセクシー女優と筋トレ、身体を見せる点では共通はしているとは言っても、自分の裸を見せるのに戸惑いはありませんでしたか?

ちゃんよた:それはとくにありませんでした。警察官時代にご遺体を見たり、解剖に立ち会ったりといった経験をしていたので、それに比べればなんでも来いという気持ちで。もちろん緊張しましたし、恥ずかしさもありましたけど。

――デビュー作の評判はいかがでしたか?

ちゃんよた:私、基本的にレビューを見たり、エゴサをしたりしないんですよ。ありがたいコメントがあったらうれしいな、とは思いますが、否定的なコメントを見てメンタルを崩すくらいなら、見ないほうがいいなって。でも最近はちょっとエゴサもするようになりました。他人がどんなに否定的なコメントを書いていても、何とも思わなくなってきましたので。結局、なにをやっても良いコメントも悪いコメントもあるので、気にしないのが一番だと思うようになりました。

◆「経験がないことをしてみたい」でプロレスデビュー

――セクシー女優としてのデビューが2020年11月。その翌年、2021年9月にはプロレスラーとしてもデビューしていますね。プロレスは好きだったんですか?

ちゃんよた:それが、まったく。プロレスって単語は知っているけど、ルールも選手も知らない、どこで見られるのかもわからないって状態でした。

――それなのに、どうしてプロレスデビューを?

ちゃんよた:通っているジムにプロレスラーの方がいて、声をかけてもらったんです。後先考えないタイプなんで「経験がないことをやってみたい」って、すぐに考えちゃうんですよ。プロレスデビューした頃はSODの専属で、月に1本くらいしか撮影がなかったので、空いている時間が多かったのも理由ですね。タイミングが良かったんです。

――セクシー女優を引退してからプロレスラーになる、という考えはなかった?

ちゃんよた:全然なかったですね。別にセクシー女優とプロレスラー、同時にやっちゃいけない、なんて決まりはありませんから。

――でもやっぱり、世間からは悪い意見もあったそうですが。

ちゃんよた:そうですね、いろいろと言われました。さすがに多少気にはなりましたが、そういう人が私の人生の責任を取ってくれるわけじゃないんで。悪いことを言う人は言うから、気にしませんでした。