[画像] 中国代表に新たな帰化選手が浮上! 地元メディアが「かつてはウーデゴーと双璧」と紹介する逸材は日本戦の“秘密兵器”となりうるのか【W杯最終予選】

 北中米ワールドカップ・アジア最終予選の開幕を控え、中国代表に新たな帰化選手が浮上した。

 現地7月4日、スポーツメディア『新浪体育』が伝えたのは、ノルウェー2部のランハイムでプレーする攻撃的MF、ヨン・ホー・サテルの近況だ。「ノルウェー出身の中国名ホー・ヨンヨンは中国代表としてプレーする意思を明らかにした。今後すぐにでもブランコ・イバンコビッチ監督が招集する可能性が高い」と報じている。
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 ホーは現在26歳。ノルウェー出身の父と中国出身の母を持つ。183センチの高身長ながら技巧に長けたパサーで、トップ下を主戦場にゴールをお膳立てする天才肌だ。同メディアは「ホーはノルウェーで生まれ育ち、同国の年代別代表にもずっと選ばれていた。かつては同世代のマーティン・ウーデゴー(アーセナル)と双璧をなしたほどの逸材である」と紹介。そのうえで、「フィジカル面が弱点で伸び悩んでいた。2019年に中国への帰化を果たして、それから4年間は北京国安でプレーしたが活躍はできず。A代表からもお呼びがかからなかった」と説明している。

 だが、2023年から加入したランハイムで一躍ブレイク。2024年シーズンはここまで14試合に出場して10得点・4アシストの大暴れで、力強くチームを牽引している。

『新浪体育』は「北京国安時代のガラスのプレーメーカーが嘘のように光り輝いている。幸運にも彼はまだ中国国籍を有しており、招集に障害はない。中国代表は前線のウー・レイに好パスを供給できる選手を欠いており、彼はまさにうってつけの人材だ。イバンコビッチ監督なら上手くチームに馴染ませることができるだろう」と期待を寄せる。
 
 今年2月に開催されたアジアカップでグループステージ敗退の惨敗に終わった中国代表。大会終了後に就任したイバンコビッチ新監督のもとで帰化選手を積極登用する強化策を復活させ、DFタイアス・ブラウニング(イングランド出身/上海海港)、FWエウケソン(ブラジル出身/成都蓉城)、MFフェルナンジーニョ(ブラジル出身/山東泰山)、MFニコ・イェナリス(イングランド出身/北京国安)、FWアラン(ブラジル出身/青島西海岸)らが続々と招集されてきた。さらに、コンゴ民主共和国出身で滄州マイティライオンズに所属する24歳のFWオスカー・マリトゥの帰化も進めているようだ。

 最近はウイグル自治区出身の21歳FW、ベーラム・アブドゥエリを抜擢起用。アジア2次予選では途中出場のタイ戦で貴重な同点ゴールを決めるなど、イバンコビッチ采配が冴えをみせた。

 24年ぶり2度目のワールドカップ出場を期す中国は、アジア最終予選で日本、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、インドネシアと同じグループCに入った。初戦は9月5日、埼玉スタジアムで開催される日本戦だ。はたして森保ジャパンとの重要なオープニングマッチでノルウェー産の“秘密兵器”がA代表デビューを飾るのか。クロアチア人指揮官のマネジメントに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部