なお、先週末のNT倍率は、先物中心限月で14.06倍に低下した。米国市場でマイクロン・テクノロジー 下落の半導体株への影響が限られたことで、値がさハイテク株の買い戻しによる日経平均型優位の展開が見込まれた。しかし、為替市場での円安進行を背景に、介入への思惑から金利が上昇。金融セクターへの物色が目立つなか、相対的にTOPIX型優位の展開となった。

 25日線(14.06倍)処での攻防から同水準で底堅さをみせてくると、NTロングを組成する動きに向かいそうだ。一方で、ストレステスト合格で米銀各社が増配を発表するなか、28日の米国市場で銀行株が買われており、この流れでメガバンクへの物色が強まると、NTショートに振れやすくなろう。

 6月第3週(6月17日-21日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの売り越しであり、売り越し額は6257億円(6月第2週は503億円の買い越し)だった。なお、現物は213億円の売り越し(同2494億円の売り越し)と5週連続の売り越しであり、先物は6043億円の売り越し(同2997億円の買い越し)と2週ぶりに売り越した。個人は現物と先物の合算で506億円の買い越しで、3週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で923億円の売り越しとなり、5週連続の売り越しだった。

 経済スケジュールでは、7月1日に日銀短観、1-3月期GDP確報値、中国6月財新製造業PMI、米国6月ISM製造業景気指数、2日に米国5月JOLTS求人件数、3日に中国6月財新サービス業PMI、米国6月ADP雇用統計、米国6月ISM非製造業景気指数、FOMC(6月11日~6月12日開催分)議事要旨、5日に5月全世帯家計調査、5月景気動向指数、米国6月雇用統計などが予定されている。


――プレイバック・マーケット――

●SQ値
07月限 日経225 32484.24  TOPIX  2245.68
08月限 日経225 32013.86  TOPIX  2278.68
09月限 日経225 32921.39  TOPIX  2370.93
10月限 日経225 32360.91  TOPIX  2326.75
11月限 日経225 32454.88  TOPIX  2318.99
12月限 日経225 32639.57  TOPIX  2343.77
01月限 日経225 36025.97  TOPIX  2513.46
02月限 日経225 37018.07  TOPIX  2563.93
03月限 日経225 39863.92  TOPIX  2716.15
04月限 日経225 39820.59  TOPIX  2766.89
05月限 日経225 38509.47  TOPIX  2728.75
06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56

◆日経225先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
24/09 06月28日  39440  39800  39380  39620  +210
24/09 06月27日  39640  39690  39190  39410  -210
24/09 06月26日  39130  39790  39030  39620  +470
24/09 06月25日  38750  39200  38670  39150  +410
24/09 06月24日  38540  38880  38350  38740  +140

◇TOPIX先物(日足)
         始値   高値   安値   清算値  前日比
24/09 06月28日  2796.5  2824.5  2791.5  2816.0  +22.5
24/09 06月27日  2800.0  2801.5  2783.5  2793.5  -3.0
24/09 06月26日  2784.0  2807.5  2774.5  2796.5  +11.0
24/09 06月25日  2737.5  2789.0  2734.0  2785.5  +48.5
24/09 06月24日  2725.0  2749.5  2713.0  2737.0  +9.5