[画像] 14年ぶりK−1ワールドGP世界予選は大番狂わせで開幕 リザーバーが優勝しファイナル進出

 「K−1 WORLD GP 2024 in Sarajevo」(30日、サラエボ)

 14年ぶりに復活したK−1 WORLD GPの世界予選がサラエボのスケンデリヤ・アリーナで開幕し、8人トーナメントで行われた東欧予選は、リザーバーのミロス・ツヴェチカニン(セルビア)が優勝する大番狂わせとなった。

 1回戦はカディル・イルディリム(トルコ)−トーマス・ハロン(チェコ)、クラウディオ・イストラテ(イタリア)−ニダル・ブチリ(モロッコ)、バリント・ラドヴァー(ハンガリー)−ミロスラフ・ヴーヨヴィッチ(モンテネグロ)、イヴァン・バルテク(スロバキア)−ダニロ・トシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の組み合わせとなった。

 【リザーブファイト】ツヴェチカニンがヒザ蹴りでムアメル・ユーゴヴィッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の眉間をカットして1回1分7秒、TKO勝ち。

 【1回戦】

 WAKO−PRO世界スーパーヘビー級王座を24回防衛したイルディリムと、2021年のRoad to ONEで120キロ級トーナメントで優勝したハロンの一戦は、1回に右のパンチでダウンを奪ったイリディリムが3−0の判定勝ち。

 昨年9月のK−1無差別級トーナメントでマハムード・サッタリを豪快なフックでKOしたイストラテと、2018年にエロール・ジマーマンをKOしているブチリの一戦は引き分けとなったが、延長回突入に不服のイストラテが試合放棄。

 ラドヴァー−ヴーヨヴィッチは、ヴーヨヴィッチが判定勝ち。バルテクとトシッチの一戦は、トシッチが判定勝ち。

 【準決勝】

 イリディリム−ブチリはイリディリムが判定勝ち。ヴーヨヴィッチ−トシッチは、ヴーヨヴィッチに代わってリザーバーのツヴェチカニンが出場。1ラウンドにツヴェチカニンが左右のフックで攻め込むとトシッチは防戦一方となり、2ラウンド開始と同時にトシッチのセコンドからタオルが投入されてツヴェチカニンがTKO勝ち。

 【決勝】イリディリムが負傷でリタイアし、準決勝でイリティリムに判定負けしたブチリがツヴェチカニンと対戦。2ラウンド、ツヴェチカニンが飛び膝蹴り、ローキックで攻め立てるとブチリが右手を挙げて戦意喪失の意思を示すが、レフェリーがダウンカウントを数えると、ブチリはファイティングポーズを取って再開。ツヴェチカニンがローキックで追い込むとブチリは背を向けて逃げたためレフェリーが試合を止め、2回2分10秒、ツヴェチカニンがKO勝ちした。

 ツヴェチカニンは12月14日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるファイナルトーナメントへの出場権を獲得した。