AmazonがTemuやSHEINと競合する低価格ストアを準備中であることが複数のメディアによって報じられています。報道によると、低価格ストアでは「Amazon倉庫を介さずに中国の販売業者からユーザーに製品を直接届ける」という方式が採用されるそうです。
Amazon To Launch Temu-Like Discount Section With Direct Shipping From China - The Information
https://www.theinformation.com/articles/amazon-to-launch-temu-like-discount-section-with-direct-shipping-from-china
Amazon plans discount store in bid to fend off Temu and Shein
https://www.cnbc.com/2024/06/26/amazon-plans-discount-store-in-bid-to-fend-off-temu-and-shein.html
CNBCの報道によると、Amazonは中国の販売業者を招待して低価格ストアの説明会を実施したのこと。CNBCが入手したスライド資料には「ダンベルやスマートフォンケースなどの20ドル以下(約3200円以下)の製品が並ぶストア画面」が提示されていました。
中国の販売業者がアメリカのAmazonユーザーに対して製品を販売する際は、「まとまった数の製品をアメリカのAmazon倉庫に発送する」という手続きが必要でした。一方で低価格ストアでは「製品を中国からユーザーに直接発送する」という方式が採用されます。これによって、販売業者は「配送コストを抑えられる」「少数の製品でテストを実施できる」といったメリットを享受できるとのこと。なお、Amazonは配送に掛かる日数の目標を「9〜11日」と定めています。
また、資料には「2024年秋に商品登録を受付開始予定」と記されていたとのこと。ただし、低価格ストアのリリース予定時期は不明です。
なお、日本ではTemuやSHEINの広告を目にする機会が多くなっていますが、この状況はアメリカでも同一で、アメリカにおける2024年4月のTemuの月間アクティブユーザー数は4700万人、SHEINは2900万人で、合算するとAmazonの6600万人を超えています。AmazonはTemuとSHEINの躍進に焦りを感じており、低価格ストアの設立に踏み切ったと考えられます。
中国のショッピングサイト「Shein」と「Temu」はいかにしてAmazonに肉薄したのか? - GIGAZINE
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