[画像] 【安宿 緑】「日本人と結婚した韓国人男性」が青ざめた…妻が隠していた総額300万円以上の「衝撃の借金」の中身

夫婦の間で多少の隠し事はつきものだが、それが「お金」がらみだと話も違ってくるだろう。ある日、パートナーに多額の借金があることがわかったら……。実際にそのような体験をし、人生が激変したある韓国人男性の事例を紹介する。

日本人妻がいる韓国人に、義実家から「謎の電話」が

イ・ジョンソさん(仮名・40歳)は、20年前に来日した後に日本人女性と結婚し、現在は都内を拠点とする外資系企業に勤めている。

イさんは早くから軍隊的で理不尽な上下関係を強いられる韓国社会の風潮に疑念を抱き、兵役拒否をするほどの“母国アレルギー”だった。悪質な拒否行為の場合は3年以下の懲役刑となるが、宗教的信念をはじめとするその他信念による兵役拒否は「良心的兵役拒否」と呼ばれることもあり、3年間の代替服務が課される。

兵役拒否者は国内での就職が困難になるなどの不利益が生じることから海外移住をしたり難民申請をする人も多い。昨年末、2023年の兵役拒否者355名の身元を公開した韓国兵役庁に対しては「やりすぎ」との声も上がった。昨今では兵役拒否に対し共感的な世論もわずかながら見られるが、徴兵制度の廃止はあり得ないのが現実である。

海外脱出し、韓国兵務庁が許可した期限まで帰国しないことで兵役を逃れようとするケースもある。イさんの場合は徴兵対象年齢である37歳を超過したため実質的に義務を逃れた。ただし現在も、韓国に帰るつもりはない。

そんな彼にある種、徴兵以上の苦難が訪れたのは、今から5年前のある日のことだった。

「妻の実家から、『娘に頼まれて今月も50万円ほど仕送りをしたが、これ以上はもう助けられない』と連絡が来たんです。一体何のことかわかりませんでした」

ちょうど、引越し代を工面するために日本で組んだローンの返済を自力で終えていたばかりのイさんにとっては寝耳に水だった。妻がこっそり、実家に生活費の援助を求めていたのなら申し訳ない。そう思ったイさんだったが、真相は違っていた。

総額300万円以上、妻の「借金の中身」

「妻は一時期、とあるK-POPグループにハマって頻繁に渡韓していたんです。契約社員として働いてもいたので大目に見ていたのですが、実は推し活のためにあちこちで借金をしていたのです。借りていた先はカードローンと消費者金融を含めたおよそ5カ所で、総額は300万円ほどに上っていました」

妻がハマっていたのは、BTSの少し後にデビューした某男性グループ。妻はファンミーティングやライブのために頻繁に渡韓し、旅費とファンとの交際費、グッズ購入費などで月に50万円以上を借金していたのだった。

イさんは韓国に出張することも多かったが、ソウルで妻とばったり鉢合わせることも少なくなかった。

「『今韓国にいるんだけど、家にグッズや何やらが届くから受け取っておいて』などと連絡が来て、『いや俺も今ソウルにいるから』というやり取りが何度かありました。また妻はファンクラブの幹部でもあり、自宅にはつねに会員に発送する物品の入ったレターパックや段ボールが大量に積み上げられている状態でした。今思うと確かに度が過ぎており、私も妻を咎めることができなかったことを反省していますが……」

イさんが妻に推し活をやめるよう迫ると、妻は「私の生きがいを奪うな!」と反論し、まともな話し合いができなかった。

ならばせめてと、借入先と月々の返済額を把握するようエクセルで管理。イさんのほうが収入があったため、当面は返済に加えて家賃と妻の通信費を払うことで収めた。

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これで一件落着となればよかったのだが、その後もイさんの妻の推し活への散財はやむことがなかった。しかもイさん自身にも思わぬアクシデントが……。詳しくは後編記事〈日本人妻の「K-POP推し活」でできた多額の借金に悩まされ…韓国人夫が抱える「母国への苦い思い」〉でお伝えする。

日本人妻の「K-POP推し活」でできた多額の借金に悩まされ…韓国人夫が抱える「母国への苦い思い」