[画像] 物流現場でAIヒューマノイドの実証実験の開始を発表 INSOL-HIGHとKeplerが量産型ヒューマノイドの実用化めざす

物流の拠点選びから自動化の設備導入を支援するINSOL-HIGH株式会社は、中国のKepler Exploration Roboticsと協力し、日本市場向けの量産型ヒューマノイドロボット(人型二足歩行ロボット)の開発・展開を目指す戦略的パートナーシップを締結した。
このパートナーシップで、Keplerが開発した量産型ヒューマノイドロボット「Forerunner」を両社が協力して日本市場向けにローカライズし、安心・安全な社会実装を目指すとしている。

●物流現場でのヒューマノイド実証実験を開始
ヒューマノイドの本格的な運用に向け、両社は物流現場を想定したテスト環境で実証実験を進める。INSOL-HIGHの「物流自動化」のノウハウを活かし、各産業に順応するヒューマノイドの日本市場向けローカライズを推進する。同時に、専門機関との連携によるリスクアセスメントや安全基準の策定も行い、安全な現場運用を目指す、としている。
今後、INSOL-HIGHは、作業用アプリケーションの開発や他社のアプリケーションを使用できるプラットフォームを構築し、様々な環境でヒューマノイドが自律して汎用的にタスクを実行できるようにしていく。
●物流ロボット導入のノウハウ共有
INSOL-HIGHは物流ロボット導入のコンサルティングサービスを提供し、日本の物流環境のノウハウを持つ。今回の実証実験では、マテハン機器と連動した商品のピースピッキングやケース搬送のノウハウをKeplerと共有し、早期の運用開始を目指すとともに日本国内の大手企業との連携も進めており、この取り組みを通じてヒューマノイドロボットの本格的な販売体制を整えていくという。
●両社代表のコメント
INSOL-HIGHのCEO、磯部宗克氏は次のようにコメントしている。

磯部宗克氏
「ロボットには様々な形態や機能、役割があります。今回のKeplerの『Forerunner』は、まさに昔からテレビで見てきたロボットが現実になったと感じました。我々の社会にヒューマノイドロボットが自然と溶け込み、人とロボットが共に未来を創造できると信じています。Hu氏は気さくで相談しやすい方です。今後、ヒューマノイドロボットは自動車産業に並ぶ大きな基幹産業になると確信しており、その道のりを共に歩んでいきたいと考えています。」
Kepler Exploration RoboticsのCEO、Hu Debo氏は次のようにコメントしている。
Hu Debo氏
「Keplerのヒューマノイドロボットが日本の倉庫、物流、工場部門でどのように応用されるかを探索するために、INSOL-HIGHと提携できることを大変嬉しく思います。この協力は、世界的な労働力不足問題に対処する重要なマイルストーンです。INSOL-HIGHの日本での専門知識と技術サポートにより、市場が我々のロボットを受け入れる準備が整っていると確信しています。共に、日本の産業界の最大手クライアントに革新的なソリューションを提供できることを楽しみにしています。」
●Kepler Exploration Roboticsについて
Kepler Exploration Roboticsは、自社開発のアルゴリズムを採用し、ヒューマノイドロボットのプリセット動作とエンドツーエンドの全自動プランニングを組み合わせたモデルを実現し、精密な制御を可能にする。全身に高性能GPUマザーボード、純粋なビジュアル認識およびナビゲーションソリューションを含む多様なセンサーを装備。生体模倣型の構造により、作業時にはリアルな人間のように複雑な問題を効果的に処理・解決し、人々を繰り返しの作業や高危険な業務から解放し、生産性と作業効率を向上させることを目指す。
■Introduce Kepler Humanoid Robot:

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