00年に放送されたNHK連続テレビ小説「オードリー」は25日、NHKBSで再放送。スタートから約2カ月、ようやく美月(岡本綾)が、3人の親に対して3人の関係性を糾弾。ネットも「とうとう言った」と反応した。

 この日の「オードリー」では、美月が錠島(長嶋一茂)のことを好きだと分かった春夫(段田安則)が、錠島のアパートに乗り込んでいく。そこには大部屋女優の樹里がおり、春夫は激怒。オードリーには手を出すななどと言い放つと、そこに美月と杉本(堺雅人)が偶然やってきてしまう。

 美月は春夫の行動に激怒し、帰宅しついに春夫、滝乃(大竹しのぶ)、愛子(賀来千香子)と対峙する。親も分からず、施設で育ち、窃盗を繰り返して少年院行きという錠島の生い立ちから、滝乃は、まだ美月の片思いであるにも関わらず交際を猛反対。春夫は少年院行きはこだわらないが、錠島のアパートに女性がいたことから、女にだらしない男は金にもだらしない、人間として信用できないとやはり反対する。

 これに美月は、「人生は理屈ではない」と言ってついに3人の親の関係を糾弾。愛子へ、自分が椿屋で育てられることに、なぜもっと抵抗しなかったのか?と問い、滝乃には「人を好きになったことはないの?」と聞き、本当は独身でいるのがつらいから私を隣から取ってきたのでは?などとぶつけてしまう。

 春夫に対しても、滝乃のことをどう思っているのか、なぜ椿屋の隣に住んでるのか、滝乃と恋愛をしてたんじゃないのか?などとこれまで思っていた疑問をぶつけ、3人とも黙り込んでしまう…。

 4月から再放送が始まり、約2カ月。これまで自分の複雑な境遇について、親に気持ちをぶつけたことがなかった美月がついに爆発。ネットはスタート時から美月をとりまく異様な環境にツッコミが殺到していたが、ここにきてようやく美月が親に気持ちをぶつけたことに「美月、とうとう言った。ド正論」「2カ月近くたってようやく、視聴者が聞きたかった滝乃と春夫のまか不思議な関係性に切り込む大石静脚本。待った甲斐があった」「ズバッと切り込んでくれてサンキューオードリー」「ぐうの音も出ないってこのことよね。滝乃さん春夫パパ愛子ママ。そもそものなぜ?全攻撃した美月ちゃん」など喝采が起こっていた。