「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ)

 レスリングのリオデジャネイロ五輪銀メダリストの太田忍が、元RIZINフェザー級王者で、バンタム級初戦に挑んだ牛久絢太郎と対戦し、判定3−0で完勝した。

 第1ラウンド、序盤から太田が組みに行って、終始上から攻め続けた。第2ラウンドも太田がグラップリングで圧倒。牛久は我慢の展開を強いられた。牛久は太田の投げに乗じてバックを取り、チャンスを作ったが、決めきれなかった。第3ラウンドも序盤から太田が一気に押し込み、終始優勢な状況で試合を終えた。

 勝利が決まると、リング場で歓喜のバク宙を披露した。インタビューでは「まだまだ上を目指して頑張りたいと思います。メーンを早くみたいので、今日はこれぐらいで終わろうと思います」と、語った。

 試合後の一問一答は次の通り。

 −感想は

 「勝てて安心しました」

 −マイクがあっさりしていた

 「久々に勝って嬉しかったですけど、判定で勝って会場が温まってる中で、僕がダラダラ話すのもなと思って終わらせました」

 −牛久選手の印象は

 「左ミドルとか左ハイとか、スイッチしてレベルチェンジしてからの大きい打撃が試合前に印象的だったので警戒していたんですけど、それをうまく出させないように戦えたなという感じですね」

 −今後

 「タイトルを狙っていきたい。牛久選手というすごく強い選手で実績もある選手に、自分的には完勝できたかなと思っているので、また一つ上のレベルの選手とやって年末にタイトルマッチができればいいなと思っています」

 −試合後のグアム旅行は

 「GWに3日から伊勢まで彼女の家族と旅行で、一緒で運転しなきゃいけないんですよ。この後、榊原さん(榊原信行CEO)にお会いしてもうちょっと(グアム旅行用のボーナスを)押そうかなと思っています。アスリートは腰が命なんで、エコノミーで行かせるんですかと。超RIZINでいいパフォーマンスができると思いますよと」

 −超RIZINでは誰と

 「キム・スーチョル選手でもいいですし、井上直樹選手でもいいなと思っていますし」

 −メインの感想を

 「金原(正徳)さんにあの勝ち方する鈴木千裕選手ってやばいでしょ。1発目のテイクダウン防いだのが大きかったですよね。鈴木選手の勝因だと思っています。(金原は)テイクダウンできなかったらから打撃で行くという選択肢になったと思うので」

 −アキレス腱を踏みつけていた

 「あんな性格悪いように見える技をやる、僕はあまり好きな技じゃないです。でも足の位置が良かったので。少しでも嫌がらせてあの体勢を変えたいなと思った時に、そこにアキレス腱があったので。普段はやんないですよ、さすがに。練習でもやんないし。試合だから、認められたRIZINだから、認められた技を使いました」

 本大会はABEMA PPVにて視聴できる。