日本ハムの金村尚真投手は今シーズンから中継ぎに配置転換
2年連続最下位からの巻き返しなるか? 新庄政権3年目となった日本ハムは今シーズン開幕カードを勝ち越し、一時は首位浮上も見える位置につけるなど奮闘し、熾烈なAクラス争いを繰り広げている。野球評論家・坂口智隆氏は、2年目右腕・金村尚真投手をキーマンに指名した。
金村はルーキーイヤーの昨季、4月に右肩痛で長期離脱したが、9月に復帰して最終的に4登板で2勝0敗、防御率1.80を記録。150キロを超える直球と多彩な変化球を武器に今季は中継ぎに配置転換され、ここまで6試合に登板し5ホールド、防御率0.00の好成績をマーク。勝利の方程式の一角を担っている。
今季のパ・リーグは混戦になると予想する坂口氏。昨季最下位の日本ハムだが、伸び盛りの若手が多くダークホース的な存在になると指摘。その中でも金村のポテンシャルを高く評価し「ボールのキレ、角度もあり落ち球も申し分ない。ボールの扱い方も昨年に比べさらに良くなった」と賛辞を送る。
先発からリリーフに転向したことで「1イニングを全力で抑えることだけを考えられる。金村選手の直球、変化球とも、これまで以上の力を発揮できる」と指摘。独特な“ショートアーム”で投げ込みテンポも良く、制球も乱れない姿に「摂津さん(元ソフトバンク)と重なる部分もある。試合の流れや、守備のリズムも壊れない」と口にする。
現在、チームは勝率5割の3位。「まだ始まったばかり。中継ぎ陣がいいだけに粘りながら僅差のゲームを取ることができれば。投打のバランスが噛み合えば面白くなる」。チーム総得点「36」はリーグワースト(17日現在)で、打撃陣の奮起が期待される。
また、Full-CountのYouTubeコーナー「坂口智隆の伸び代しかない!」では、西武・若林楽人外野手、楽天・黒川史陽内野手についても言及。対戦カードがひと回りし、各球団の戦い方も注目していきたい。(Full-Count編集部)