2024年4月14日、中国紙・成都商報は、韓国で中国への旅行人気が再燃していることを報じた。

記事は、韓国国内にある複数の旅行会社によるデータで、今年1〜3月に中国を訪れたツアー客の数が顕著に増えていることが明らかになり、中国が韓国人の人気海外旅行先ランキングで3位に浮上したと紹介。韓国最大の旅行会社では1〜3月の中国ツアー旅行客が昨年10〜12月に比べて12.2%増加し、特に3月は前月比で4割近く増加したと伝えた。

また、中国への観光ブームが再燃しつつある中で各旅行会社では路線の充実を図っており、湖南省の張家界や吉林省の長白山などの自然観光コースのほか、中国5大名山のトレッキング観光、ゴルフ愛好者向けの山東省威海市、青島市ツアーなどが発売されているとした。さらに、先日、中国に返還されたジャイアントパンダ「福宝」(プーバオ)が住む四川省のパンダ基地巡りも人気を把握しており、ツアー利用客向けにパンダの記念品や飼育員体験なども提供されていると紹介した。

記事はさらに、中韓両国を行き来する人が増え、韓国での中国旅行人気が高まる中で韓国航空会社が積極的に中国路線を拡大しているとも紹介。フラッグシップキャリアだけでなくLCCも争うように地方空港から中国の人気観光地に赴く路線を増やし、市場の獲得に乗り出しているとした。そして、韓国の観光業界からは、中国路線の再開、拡大に伴って中国旅行の市場規模もさらに拡大するとの見方が出ていると伝えた。(翻訳・編集/川尻)