NYタイムズの報道で大谷は「無罪となる可能性がある」

 米大リーグ、ドジャース大谷翔平投手の専属通訳を長年務めた水原一平氏が、巨額の違法賭博に関与し、大谷の資金を盗用したとされている問題で10日(日本時間11日)になって大きな進展があった。米大手紙「ニューヨーク・タイムズ」が、水原氏が有罪を認める答弁を行う方向で交渉が進んでいると報じたもの。これで大谷にかかっていた“疑惑”も一気に晴れる可能性が高まったという見方が広がっている。

「ニューヨーク・タイムズ」は「オオタニの元通訳が有罪を申し立てる交渉中だと伝えられている」という記事を掲載。この中で「この件について報告を受けた3人の人物によると、ショウヘイ・オオタニの元通訳イッペイ・ミズハラが連邦犯罪での有罪を認める交渉中だという」と伝えている。

 捜査継続中のため、匿名を条件にした人物からの情報をもとにしており「約3週間前に始まった捜査は、急速に結末へと近づいている」のだという。さらに「検事はミズハラが450万ドル(約6億8000万円)以上をオオタニから盗んだ可能性がある証拠を発見した」としており、大谷が3月25日(同26日)に発表した声明の通り、自身の口座から胴元への送金も含め、一切は水原氏が勝手に行ったことと認められる可能性が高い。

 米国のスポーツビジネスメディア「スポルティコ」は「ショウヘイ・オオタニはミズハラの有罪答弁で無罪となる可能性がある」という見方を示している。

「水曜日(10日)の新たな展開で、論争の軌道が変わる可能性がある」としており「ミズハラが罪を認め、オオタニから(お金を)盗んだと認めると、オフシーズンに史上最高額となる7億ドルの契約を結んだ選手にとって大きな前進になるだろう。オオタニは被害者であり、いかなる法律やMLB規則にも違反していないという説明を裏付けることになる」と伝えた。

 大谷は3月に発表した声明で「僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりということもないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません」としていた。

(THE ANSWER編集部)