《戦況は圧倒的に松ちゃん有利に展開しています》
そうX(旧ツイッター)でつぶやいたのは、ダウンタウン松本人志の“応援団”を自認する高須克也氏だ。同氏は続けて
《僕が陪審員なら即刻松ちゃん勝利にジャッジします。 トンデモ裁判官にあたりませんよう》
と、今月28日に予定されている松本VS文藝春秋の第1回口頭弁論に思いを馳せた。
松本に“文春砲”が炸裂したのは昨年末。グランドハイアット東京でAさん相手に性的行為を強要したと報じられた。
年が明けても文春は追撃の手を緩めず、ここまで証言したのは計11人。
一方の松本は1月8日、裁判に集中するため芸能活動を休止。同22日に
「筆舌に尽くしがたい精神的損害を受けた」
として、文春側に5億5000万円の賠償などを求める訴訟を起こした。代理人弁護士は
「記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたい」
とコメントしている。
さらに、“アテンド芸人”と名指しされたピン芸人たむらけんじ、お笑いコンビ『クロスバー直撃』渡邊センスらが文春で書かれた松本への“上納システム”を完全否定。そこへセクシー女優の霜月るなも加わり、文春取材の杜撰さをSNSでアピールしている。
「たしかに、たむけんや霜月さんが積極的に発信してから、風向きは変わってきたように思います。文春が国家権力クラスの影響力を持っていることに警鐘を鳴らす声も増えてきました」(テレビ局関係者)
果たして、冒頭の高須氏が言うように「松ちゃん有利」なのか?
肝心なのは、裁判所は警察・検察組織ではなく、性加害のような犯罪行為があったと断ずることは難しい点だ。
しかも今回は松本とAさんが二人きりとなった密室での話。「やった」「やってない」の水かけ論となる可能性が高い。
また、名誉毀損裁判では、性加害があったかどうかではなく、「真実と信じるに値する」という真実相当性が争われる。つまり文春側がどれだけ入念に取材を重ねてきたかが問われることになる。
「密室での出来事に対し、文春側は類似の証言を集めて、信憑性を高めていく作戦。対する松本さん側は沈黙しており、どういった法廷戦略を練っているかわからない。
松本さん一人の主張だけでは正直厳しい。現場に同席した『スピードワゴン』小沢一敬さん、放送作家X氏の証言が必要不可欠になってくるだろう」(法曹関係者)
ただし、松本は騒動の序盤で大きな“墓穴”を掘っている。
年初に松本は『週刊女性PRIME』で報じられたAさんの“お礼LINE”を引用し、Xで
《とうとう出たね。。。》
と投稿した。
「松本にしてみれば『被害を訴えているAさんが感謝のメールを送るのはおかしい』ということを世間に示すつもりだった。ところが性加害などの問題では、被害者がその場をしのぐために相手に迎合するメッセージを送ることはよくあること。
さらに週女に掲載されたAさんのLINEには、彼女のスマホを預かった小沢がそうした事実を隠すために主不在のAさんのLINEに“アリバイ”メッセージを送っていた部分が抜け落ちていた。Aさんがアリバイメッセージに返信せず、いきなり翌日のお礼LINEとなっているのは不可解と解釈される恐れがある」(スポーツ紙記者)
Aさんはこのほか、飲み会直後に友人に送った“被害報告”LINEを証拠提出するという。こちらについても
「裁判所が重要な証拠として採用する可能性がある」(前出の法曹関係者)
第1回口頭弁論を前に、25日には松本が久々にコメントを発表。そこには、
《世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです》
とあらためて文春の誤報を主張している。松本の帰りを待つファンのためにも有言実行といきたいところだが、果たして――。