Image: Endeavor OTC

何の変哲もないゲームっぽいけれど…?

1878年に創業した日本の製薬会社SHIONOGI(塩野義製薬)から、発達障害ADHDに効き目があるとされるゲームアプリ『Endeavor RX』の販売を、日本で行なうことが発表されました。

医療用とはいえ、薬屋さんからゲームが出るのは意外ですね。

落ち着きがなく忘れん坊のADHD

医療の進歩により、ADHDには不注意や多動性という症状があることが分かり、文部科学省が行なった2022年の調査では「小中学生の8.8%に、発達障害の可能性がある」と、10年前から2.3ポイント増加していることも判明しました。

ゲームで治療?

治療薬はありますが、ずっと飲み続けるのは大変。ですがデジタル時代の今は、ゲームによっても症状の改善が可能だとされ、米国食品医薬品局(FDA)が承認したAKILI社の『Endeavor RX』があります。

シンプルな操作性

スマホやタブレットを傾けて操作するのが直感的で、子供にも遊びやすそうです。

とにかく奥へと進んでアイテムを取ったり、障害物を避けたりと、『けっきょく南極大冒険』や『クラッシュ・バンディクー』『F-ZERO』的なゲーム性のようです。

新ステージを開拓し、新種の生物を見つけたり新キャラを解除したりと、やり込み要素もあります。

Image: Endeavor RX

試験の結果は良好

SHIONOGIが予め行なった臨床試験では、6〜17歳の小児ADHD患者164名を対象に良好な結果が出たとのこと。薬だけではないヘルスケアサービスの提供を目指す「SHIONOGI Group Vision」の一環として、このゲームアプリを取り扱うのだそうです。

AKILIは大人用のゲームアプリ『Endeavor OTC』も作っているので、こちらの日本語化も気になるところです。

Source: YouTube, Endeavor RX, Endeavor OTC, AKILI, SHIONOGI via 知財図鑑, 文部科学省 via 読売新聞オンライン