【AFP=時事】中国の王小洪(Wang Xiaohong)公安相は米国のアレハンドロ・マヨルカス(Alejandro Mayorkas)国土安全保障長官に対し、中国人留学生が入国する際に「嫌がらせ」を受けているとして改善を求めた。国営新華社通信が19日、報じた。

 中国政府は、有効な旅券を所持した留学生が米空港で尋問を受け、強制送還される事例が相次いでいるとの主張を繰り返している。

 在米中国大使館は先月、自国民に対し、首都ワシントン郊外ダレス(Dulles)国際空港の利用を避けるよう呼び掛けた。

 新華社通信によると、王氏はオーストリア・ウィーンで18日に行われたマヨルカス氏との会談で、米政府は「明白な理由がないまま、中国人留学生に嫌がらせや厳しいチェックを行うのをやめるべきだ」と主張。

 米国に入国する自国民への「公正な待遇と十分な尊厳の確保」を求めた。

【翻訳編集】AFPBB News

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