《強気すぎる伊藤より、伸びしろのある張本が選ばれてよかったよ》

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《日本卓球協会の炎上逃れでは?》

 日本卓球協会によるパリ五輪代表予定選手の発表に、ネットは賛否となっている。

 シングルス代表は1月に終了した選考レースの結果により、男子は張本智和選手(20、以下敬称略)と戸上隼輔(22)、女子は早田ひな(23)と平野美宇(23)にすでに確定していた。

 そのほかに、強化本部で決める団体要員の3人目も発表されたのだが、女子が伊藤美誠(23)か、張本のどちらになるか注目が集まっていた。

 結果としては男子は篠塚大登(20)、全日本選手権で準優勝した張本美和(15)が選出されたことが正式に公表された。

世界ランクでは伊藤美誠が上だが…

 パリ五輪選考ポイントでは伊藤が3番手で張本は4番手、世界ランクでも伊藤が10位、張本が16位だったため、意外な結論にネットがざわついたものの、一方で伊藤の“問題発言”との関連性を勘ぐる声もあって――。

 問題となったのは、伊藤の“ある発言”だ。1月26日、『全日本選手権女子シングルス』6回戦で木村香純(24)でまさかの逆転負けをし個人での五輪出場を逃した伊藤は、インタビューで、

《シングルスで(日本勢で)初の金メダルを取って歴史に残したかった。みんなと一緒に行きたかったが、その部分だけは悔しい》

《卓球は大好きだけど、オリンピックを目標にするのはやめておけば良かったって思う瞬間がいっぱいあった》

 また団体戦については、

《私はずっとシングルスで優勝することを目標にしていて、団体戦に選出されても、出るかどうかははっきり決まっていない。まずは落ち着いて、どこまでやるかをしっかり考えたい。昔からよいところでやめたいと言っていたが、これで終わりたくない気持ちもあるし、終わりたい気持ちもある、いいところで終わりたいので、もう少し頑張ります》

 と涙ながらに語っていた。この発言が「不貞腐れている」「やる気ないなら出るな。選考ポイント4位の張本を出せ」とSNSで炎上し、波紋を呼んでいたのだ。

 選考の結果、伊藤は落選し、パリ五輪への“切符”は張本の手に渡った。5日の会見で、選考に関わった卓球女子日本代表の渡辺武弘監督(62)は伊藤の発言について触れ、

「全然それは(選考に影響してない)。直接言われたわけではないし、私も(当該発言を)ネット記事で知ったくらいなので。選考には全く関係してない」

 と選出への関連性を完全否定した。選考に関して、

「伊藤選手も五輪金メダリストで非常に優秀な選手。本当に選考では悩んで、悩みました。4人選べるなら4人目で絶対に選んでた」

 など苦悩を吐露。張本を選んだ理由については、世界を相手にできる実力が決め手だったことを説明した。

SNSでは今回の選出に疑問の声

 伊藤の“不貞腐れ発言”との関連性を否定されたものの、SNSでは今回の選出に言及する声が止まらない。

《伊藤さんは喜怒哀楽が激し過ぎでしょ。勝ってる時はいいけど今回みたいな状況になればモチベーションがダダ下がり。これは当然の選考だったと思うよ》

《あの発言もあったし、伊藤選手を選ばなくてよかったと思うよ。張本選手頑張って!》

《例の発言を知っていても知らなくても、結果的に張本が選ばれてたってことね》

 また、日本卓球協会の選考の問題点や監督の発言を指摘する意見も。

《選考ポイントも世界ランキングも伊藤選手が上だったのに不自然な結果。伊藤選手の発言があるにもかかわらず選んだら、体裁が悪いから張本を選んだの?と思ってしまうところもある。そうなら張本にも失礼だよ》

《心から適任だと思い張本選手を選んだという理由を話せば十分なのに、『4人なら絶対選んでた』とか伊藤選手への配慮なのか言い訳がましい発言はやめてほしい》

《本人が出たくないのを、惜しくも落選みたいなテイで言ってるの違和感ある》

 今回の選出について「選考会が始まった当初は全く選んでいただけるとは思っていなかった。すごい信じられない気持ちでいっぱいです」と語った、張本美和。いろいろとモヤつくこともあるが……、兎にも角にも伸び盛りの15歳新星には活躍を期待したいもののだ。