[画像] ニューヨーク・タイムズ 、Googleとの新提携でストリートスタイルの報道を拡大

ニューヨーク・タイムズのスタイルセクションに掲載され、ストリートスタイルの写真にフォーカスした1年間のコラム「スタイル・アウトサイド(Style Outside)」が、11月17日にアップグレードされた。同紙はGoogleと提携し、新しいGoogle Pixel 8で撮影したストリートスタイルの動画のコラムの刷新版を掲載する。2023年1月に開始されたスタイル・アウトサイドには、写真家のシンバラシ・チャ氏が撮影・執筆を担当する新しいコラムが数カ月ごとに掲載されていた。

他都市や海外にも拡大するスタイル・アウトサイド



コラムの新バージョンは、スタッフフォトグラファー兼ビジュアルコラムニストに昇進したチャ氏が引き続き担当する。今後の撮影はさらに頻繁に、そして海外にも進出するという。新しい拡張版の最初のコラムでは東京のストリートスタイルが取り上げられる。今後のコラムでは今年12月にマイアミで開催されるアートバーゼルのような世界的に有名なファッションイベントに注力する予定だ。

ニューヨーク・タイムズはデジタル・印刷版合計で1000万人以上の購読者を抱えており、読者の61%はZ世代またはミレニアル世代だ。ニューヨーク・タイムズのスタイル・ファッション・アートに特化した雑誌「T」は、ファッションウィークなどの主要なイベントで頻繁に配布されている。ニューヨーク・タイムズのスタイル担当編集のステラ・バグビー氏は、スタイル・アウトサイドの拡大により、コラムはさらに広い範囲をカバーし、掲載はより頻繁になり、幅広い場所のストリートスタイルに注目することができると語っている。

「スタイルデスクは、注目すべきものや先進的なものを読者が見つけられるように常に努めている」とバグビー編集長。「スタイル・アウトサイドコラムの拡大により、新鮮かつ革新的な方法で、優れたファッション報道を提供し、世界中のルックで読者にインスピレーションを与えるという我々の取り組みが示されている」。

ニューヨーク・タイムズのブランデッドコンテンツ部門であるTブランドスタジオ(T Brand Studio)も、Googleと共同で「スルー・ゼア・レンズ(Through Their Lens)」と呼ばれる新しいクリエイティブキャンペーンを11月21日にローンチする。このキャンペーンでは、Pixel 8のカメラツールに焦点を当て、スタイルインフルエンサーでブロガーのキャメロン・ルック氏をはじめとするクリエイターたちが登場する予定だ。

ファッション分野へさらに注力するGoogle



Googleは昨年、仮想トライオン(お試し)機能やAR美容オプションなどの新しい取り組みを通じて、ファッションと美容の分野にさらに注力している。昨年だけでも、データ分析プログラムでH&Mと提携し、CFDAの新進デザイナー賞を後援し、英国では、自社のクラウドテクノロジーをジョン・ルイス(John Lewis)のような百貨店に導入している。

米国GoogleのGoogle Pixelマーケティング責任者、ザック・オバートン氏は「Google Pixelパートナーシップにより、人々の自己表現を讃え、我々のまわりの世界をありのままに捉えることができる」と述べた。

[原文:The New York Times expands its street style coverage with new Google partnership]

DANNY PARISI(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)