インド西部グジャラート州の小さな村で今月14日、友達と遊んでいた10歳の男児がサルの群れに襲われた。男児は腹部を狙われ腸が飛び出していたそうで、病院に搬送されたものの死亡が確認された。印ニュースメディア『NDTV』などが伝えた。

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印グジャラート州の小さな村サルキで14日、10歳のディパック・サコール君(Dipak Thakor)がサルの集団に襲撃された。

ディパック君は友達と一緒にダヘガム・タルカ(Dehgam Taluka)寺院の近くで遊んでいたそうで、サルの群れに突然飛び掛かられて襲われたという。

同村でのサルによる襲撃はここ1週間で3件目であり、当局は「男児の腸は飛び出して引き裂かれていました。襲撃後の男児は、搬送先の病院に到着すると医師が死亡を宣告しました」と声明を発表した。

そしてこのニュースには、「あまりにも悲劇的」「こんな亡くなり方をするなんてかわいそう」「サルの群れは、時にひどく攻撃的になるからね」「サルの縄張りだったのかな」「生息地を奪われて人を襲うようになったのだろう」「こんな群れがいたら、村人は安心できないだろう」「インドでは凶暴なサルに襲われる事故が急増している。なんとか対策を」といった声が次々と寄せられ、サルキ森林局の職員ヴィシャル・ショーダリーさん(Vishal Chaudhary)は次のように述べた。

「私たちはここ1週間でラングール(langur)2匹を保護しており、別のサルを捕獲するための檻も設置済みです。村にはここ1週間の襲撃にかかわった成体のサル4匹を含む、大きな群れが生息しています。そのうちの2匹はすでに保護した個体であり、さらなる檻の設置のために尽力しています。」

なおラングール(オナガザル科)は十数種から成り、アジアに分布しているという。体長約50〜70センチ、尾長約50〜100センチで、草食で痩せているためヤセザルとも言われるそうだ。中でもハヌマンラングールは、神に仕える神聖な動物としてインドでは大切にされている。

ちなみに印マディヤ・プラデーシュ州ラージガルでは今年6月、2週間にわたり20人を襲ったサルが捕獲されていた。サルの頭には2万1000インドルピー(約3万8200円)の懸賞金がかけられていたそうで、捕獲には麻酔ダーツが使われたという。

残酷なサルの行動は過去にも報道されており、今年1月には中国の動物園のサルがネズミを叩きのめす姿が、昨年にはイギリスの動物園で木柱のてっぺんに乗ったサルが飛んできたカモメを鷲掴みにして執拗に襲う姿が捉えられていた。

画像は『The Sun 2023年11月15日付「MONKEY MAYHEM Boy, 10, killed by monkey that ‘ripped out his intestines’ as large gang of beasts runs riot attacking humans」(Credit: Alamy)』『The Daily Star 2023年1月5日付「Bloodthirsty monkeys bash rat against rocks for stealing food before trying to drown it」(Image: AsiaWire)』『New York Post 2022年3月9日付「‘King Kong’ monkey batters seagull to death, eats it in wild video」(Kennedy News and Media)』『Lesly 2022年7月9日付TikTok「THE DOUBLE HAIR PULL LMAOOO」』『The Citizen 2022年6月20日付「Drama as troop of monkeys snatch baby boy from mother」』『DNA India 2022年7月17日付「Bareilly: Infant dies after being thrown off roof by monkey」(File)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)