マッチングアプリで出会う」ということに、どのようなイメージを持っていますか?

【令和版】男性が本当に求める結婚相手の条件って?

アプリを使った婚活や恋活に対する深度も影響しますが、多くの人が「相手の年収や性格などに対する条件が厳しくなってしまう」というイメージを持っているのではないでしょうか。

全く会ったことがない同士の出会いですし、警戒心もあるため、条件が多くなったり厳しくなったりすることはある意味普通のこと。

しかし、実際にマッチングアプリでの出会いを経て結婚したカップルには、そんなイメージとは少し違う、ちょっと意外な特徴がありました。

今回は、アプリを使って婚活を成功させた男女に語ってもらった相手の条件や二人の雰囲気から、マッチングアプリの出会いが結婚につながるカップルの特徴について紹介します。

アプリでの出会いで結婚するカップルには特徴や共通点がある!

1: 相手の年収をあまり気にしていない(or 年収に格差がない)

マッチングアプリを見ているとき、ついつい目に入るのが相手の年収帯。

これからたくさんの時間を共にする以上、相手の年収は男女問わず気になるところです。これが、結婚を意識した年齢であればなおさら。

しかし、マッチングアプリで結婚までに至ったカップルは意外にも年収を重要視していないようです。

女性からは「そもそも気にしていなかった」「自分と同じくらいであれば」という意見が多くありましたが、男性側からは少し納得させられる意見も。

「僕自身が平均以上に稼いでいるというタイプではないので、相手の女性にも同じように高い年収を望むことはありません。

ただ一点あるとしたら、あまりに年収格差がある女性は無意識に避けるようにしていた気がします。相手の年収が高すぎたら関係に上下ができてしまいそうだし、あまりに低いと自分のそう多くはない年収をあてにされそうで……。

結婚した妻とは年収は同じくらいです。家計も家事も常に折半する感じで、とても気持ちが楽です」(IT関係勤務/28歳男性)

相手に自分が持っている以上のものを求めすぎる人は、年収だけではなく日々の生活でも同じように相手に求めて相手を疲弊させてしまう可能性があります。

年収に関する価値観は、日々の生活の価値観にも通ずるものがあるのかもしれませんね。

2: 働き方のスタイルに差があまりない

コロナ禍を経て、個々の働き方が多様化しています。アプリで出会う相手も、毎日会社に出勤している人もいれば自宅で仕事をしている人もいる、というように、日々の動き方が大きく異なっていますよね。

アプリで出会って結婚に至るカップルの特徴として挙げられるのが、この日々の動き方や働き方に大きな差がないというもの。

コロナ禍で活発化したマッチングアプリを活用して出会ったカップルは、元々からお付き合いをしていて、その後に働き方が異なってきたというカップルとは違います。

出会って最初から日々の動き方が大きく異なっているカップルは、仲を深めるタイミングを逃してしまうことが多いのです。

これは「本来は出会う場所にいなかった二人が出会うことができる」というマッチングアプリのメリットと、表裏一体になっている弊害かもしれません。

「私の会社は古いやり方でバックオフィス部門を回していて、経理担当の私はコロナ禍でも数日に一回は出勤するのが決まりでした。アプリで出会った現在の夫も同じような状況で意気投合しました。

性格は合っているけど、もし夫がフルリモートの会社だったらお互いに感覚や話題にズレが生じてしまって結婚まで至らなかったかもしれないと感じることもあります」(31歳女性/食品メーカー勤務)

このように、業界や勤務形態などに加えて仕事に関する日々の動き方も、大きくお互いの価値観形成に影響する時代になったのですね。

3: 連絡や会う頻度がマッチするかを重視

マッチングアプリならではの、相手とのマッチ度がわかりやすいポイントがあるのだそう。それはメッセージなどのやりとり。

マッチングアプリは実際に対面での出会いとは違って、実際にデートに至るまでに時間がかかることがあります。

その際のメッセージのやりとりの頻度やテンポが合うかどうかという部分も、実際に結婚に至ったカップルには「そういえば……」と思い起こすところがあるのだそう。

「やりとりのテンポが合わない人は、向こうから返事のさりげない催促がきて面倒だったり、逆にあまりに反応が遅くてこちらがヤキモキしたりということが多かったのですが、今の夫とのやりとりの中ではそういったことがなかったですね。

何か結婚前に他の人とは違う部分があったかと聞かれて、あえて思い出そうとすれば……というくらいですが」(システムエンジニア/34歳女性)

あえて思い起こせば、ということはそれだけ自然なテンポや空気感でやりとりができていたということ。

また筆者が話を聞いた印象では、結婚に至るカップルは、実際に対面するまでの時間が比較的短めな印象がありました。

4: お互いに許容範囲が広い

これはお互いに意見が対立した場合や、性格の違いがあらわになった場合などの“ある意味で大げさなこと”になる前段階の部分です。

「自分はサッカー観戦が好きで、妻は付き合っている段階から野球観戦が好きでした。

これまで他のスポーツ観戦を趣味にしている人がサッカー観戦に付き合ってくれることはほぼなかったのですが、妻は当初から『面白そうだから行ってみようかな』と、ルールをほぼ知らないながら合わせてくれたのです。

こういう、自分の中にあまりなかった要素をすぐに取り入れられる柔軟さがいいですね。自分では気がつきませんでしたが、妻曰く僕もそういった性格らしいです」(小学校教諭/37歳男性)

このように、好きなスポーツや趣味、好きな食べ物など、なかなか自分からは興味を持たなかったことに対してすぐに迎合できる人は案外少ないもの。興味が湧かず、「また今度」と先延ばしにしてしまう人も多いのではないでしょうか。

それぞれの時間や考えを尊重しながら個々を大事に過ごすことも大事ですが、結婚生活は意外にももっと単純な部分があります。お互いの要素を受け入れて一緒の時間を過ごすようにするだけで、夫婦仲は良くなるものです。

マッチングアプリは事前に相手の趣味趣向が記載されていることも多いですね。完全に自分自身の趣味と一致していなくても、わずかでも琴線に触れる部分があるのであれば、「ちょっと違う」と切り捨ててしまうのはもったいないかもしれません。

5: マッチングアプリをすぐやめる

これは双方の感覚として「自分にぴったりな相手に出会った」というものがあったせいかもしれませんが、結婚に至ったカップルは出会ってすぐにマッチングアプリを退会していることが多いようです。

マッチングアプリにありがちな、「もっといい人がいるかも」の感情を持たないということですね。

二人ともが「そういう性格だった」という場合もありますが、どちらかといえば、お互いに出会ったことによって他に誰かに目を向ける欲がなくなったという解釈のほうが合っているかもしれません。

恋人関係になったら二人で「マッチングアプリは退会しよう」と取り決めるカップルは多いものです。しかし片方がしっくりきていなかった場合、隠れてアプリを継続している(または再開している)ということも。

自ら、相手への誠実な行動を自然にできる心が持てるようであれば、その相手が「結婚に至る相手」である可能性は高いかもしれませんね。

マッチングアプリには、リアルでの出会いとは違う要素が多々あります。

ゆえに、元からの知り合いや友人からの紹介とは違う、相手の見えづらい部分や逆にわかりやすい部分、過剰に目を光らせてしまう部分が出てきます。

結婚に至る相手を感じ取る要素も、リアルの出会いとは変化するものです。

しかし、相手の価値観の見極めや許容、相手に対する誠実さはリアルな出会いでもマッチングアプリ経由での出会いでも、変わらず必要なもの。

出会い方に関わらず、相手を思う心が自然と結婚を手繰り寄せてくれるのではないでしょうか。