春ねむり:普通にフロアで観てて、の子さんがMCで「お前らねむりちゃんのおかげでタダで入ってるやつとかいんだろ!」って言ってて、めっちゃ爆笑してました。あれをあの感じで言って愛されてるのいいなとか、お客さんとの信頼関係があるから言える感じのことだからすごくいいなと思ったり、あの日は18歳以下は無料にしたから、それで来てくれた子がこのライブを観てくれてたらいいなと思いながら観てましたね。かまってちゃん観たいけど、お金なくて観れないよって子とか絶対いると思うので。
ードラマーを入れてのライブについてはいかがでしたか?
春ねむり:打ち込みでドラムの音色にばらつきがあると音の調整がめちゃむずいので、ドラムが統一されていることによって、お客さんのダンスのしやすさとか、聴いてる最中に集中を途切れさせないとか、そういうことに繋がるんじゃないかなって。ライブで急にキックの帯域が変わったらみんなびっくりするじゃないですか。曲としてはそれが正解なんだけど、ライブとなるとずっと同じ場所にいてくれた方が一点集中して見れるんだろうなと思っていて、実際にそれをやって、やっぱりそうだよねって感じましたね。自分はバンドっぽい曲も多いので、そういう曲は生ドラムの方がいいなと思ったりもしました。
ーライブの最後ではバンドセットを披露して、そこがまさに今回のアルバムともリンクする部分なわけですけど、次の録音作品はバンドで録ろうというのが先にあってのあのライブだったのか、バンドセットでライブをするアイデアが先にあって、その延長線上で音源も作ることにしたのか、そこはどんな順番だったんですか?
春ねむり:『春火燎原』の後に何を作ろうかなと思ったときに、バンドの短くまとまったやつが録りたいかも、と思ったのが先ですかね。『春火燎原』は自分のバックグラウンドを詰め込んだ作品だったので、次は要素を少なくするというか、自分の要素を解体していかなきゃなと思ったんです。「どれぐらいまで引き算をしても春ねむりでいられるのかな?」っていう単純な疑問があって、それをやるとしたらめちゃくちゃコアに近い要素じゃないと成立しないと思ったときに、「じゃあ、バンドでハードコアパンクをやるか」って。今回はそういう分解、解体のフェーズですね。
ーまさに、これまでの作品にもハードコアパンク的な要素はもちろんあったけど、『INSAINT』ではその側面がバンドサウンドによってこれまでよりも色濃く出ています。
春ねむり:ただせっかくやるんだとしたら、「なんで2023年にわざわざハードコアパンクをやるの?」ってことを考えないといけないよなと思って。さっき言った「解体していこう」という自分のモードにも繋がるんですけど、ハードコアパンクがやってきた「マッチョこそ美徳」みたいなマッチョイズム信奉、実際に筋肉を鍛えているかどうかじゃなくて、自分を律していること=マッチョだ、みたいなものを解体したいなと思ったんです。
ー今年の北米ツアーではイアン・マッケイとの対面を果たしていて、FUGAZIは春ねむりさんにとってとても重要な存在だそうですね。ただ、彼らのストレートエッジの哲学をそのまま受け取るのではなく、その精神性を受け取った上で、「じゃあ、自分は今の時代にそれをどう表現するのか?」という発想に至っている、そこがとても興味深いです。
春ねむり:基本同じところに留まっていることがすごく苦手なので、逃げたくなるんです(笑)。常に逸脱していく方向に行きたい性質があるような気がしますね。マッチョさみたいなものってマジで有害だなと思っていて、女性のパンクバンドすらマッチョさをものさしに評価されてきたのではないかという疑問がめちゃくちゃあって。それってハードコアとかポストハードコアがそのままずっと持っていていい指標なのかというと、「違くない?」と思って。「女の子だってこんなにパンクできる」じゃなくて、「かっこよくて、パンク。それでよくない?」 みたいな。かつてそういう評価軸が必要だったのは分かるんですよ。「女の子だってこれぐらいできるよ」っていうのを示す必要があったのは全然分かっていて、それはそれでいいんですけど、でも2023年はもう違くない?みたいな。
ー今の話で連想したのはWet Legのことで。Wet Legはお好きですか?
春ねむり:好きです。でももうやらないらしいですね(笑)。サマソニで出番が被っていて、「見たかったのになあ」と思ってたら、「あと5回で解散する」って言ってるみたいで、「もう一生見れないんだ」ってめっちゃ悲しかったです。
ー彼女たちも女性2人でライブはバンド編成でやっているから、どうしてもライオット・ガールやフェミニズムの括りで語られがちだけど、インタビューを読むと、本人たちは「何らかの主義・主張を掲げているわけではなく、ただやってるだけ」というニュアンスのことを話していて、2023年の感覚として真っ当だなと思ったりもして。
春ねむり:自分は一人で部屋に引きこもっているわけではなく、社会に出してしまっている以上は引き受けなきゃいけない責任があるとは思っているので、「フェミニストですよね?」って訊かれたら、「はい」とは言うんです。「こういう部分がフェミニズム的に批評できますよね」という部分は私の音楽にはたくさんあると思うし、実際私の音楽はフェミニズム的な概念から生まれてきているところもたくさんあるので、ちょっと立場が違うかもしれないですけど、それを「ただやってるだけ」なのはわかる部分もあるというか。
ーもちろんWet Legと同一視するわけではなく、それぞれのスタンスがあると思うけど、時代の大きなムードで言えばシェアしている部分があるように思います。
春ねむり:今までハードコアのカルチャーの中で生きてきた人がこれを聴いてどう思うかに関しては、正直分からないなというところもあるんですけどね。
ーレコーディングに参加したメンバーはもともとどういう繋がりで、どういうバックグラウンドがある人たちなんですか?
春ねむり:ドラマー(尾日向優作)は自分が最初にEPを出したときのヒップホップのレーベル(LOW HIGH WHO?)で一緒だったバンドでドラムを叩いていた人で、知り合ってからずっと友達で、「これについてどう思う?」 みたいなことを延々ずっと話していて。そういう話をする中で、圧倒的に生に前向きな人と後ろ向きな人がいると思うんですけど、どちらかと言うと後ろ向きなタイプの人で、そこがたぶん共通しているのかなと思っていて。自分の中の暗い部分を差し出せる人なので、それがいいなというのと、あと普通にドラムが上手。今回は「どういう意味、背景があってこの曲を作ったよ」というのを理解して録音に臨んでほしいなと思っていたので、ぴったりでした。
ーギターのお二人はどうでしょう?
春ねむり:バッキングギター(長嶋水徳 - serval DOG -)は前はバンドをやっていて、活休して今シンガーソングライターなんですけど、もともとそのバンドがめちゃくちゃ好きで、ソロになってからもめっちゃ好きで。ギターの音がとにかくかっけえと思っていて、とにかく音がかっけえ採用(笑)。バッキングギターをそんな感じで選んだので、リードギターは「こういう音作りがしたい、こういうプレイをしてほしい」というのを多少話せる人がいいし、どちらかと言うと、私がその人を好きというよりは、春ねむりの音楽をめっちゃ好きって人がいいなと思って。実際に弾いてくれているのはバンドをやっている方(Hiiro/Fall of Tears)なんですけど、月一ぐらいでずっとライブに来て、「客演してほしい曲があるんです」みたいに言い続けてくれたバンドの人で、実際に客演して対バンしたら、すごいかっこよかったんですよ。上手だし、春ねむりの音楽めっちゃ好きだし、ハードコアパンクにも詳しい。「君だ!」 と思って誘いました。
ーそれぞれにストーリーがあるのが面白いですね。ではベースの石丸航さん(Bearwear)は?
春ねむり:どうしても音的に指ではないから、ピック弾きの人がよかったんですよ。でも仕事でベースを弾いてる人って指弾きのテクい人がめっちゃ多いから、「うーん」ってなって、結局「弾きたがってる人がいるんだけど」って連絡をもらって、ピック弾きだし、話せそうだし、上手だし、いいかもしれんと思って、最後に決まった感じでした。
ー「話せるし」っていうのはやっぱり大事ですよね。春ねむりさんの音楽を形成する上では音の相性だけじゃなく、哲学的な部分をちゃんと共有した上で演奏することが大事だと思うので。
春ねむり:そうですね。1曲ごとにセルフライナーノーツを書いて、「とりあえずこれを読んでください」って送って。上手い人をバッと集めてやるのは違うと思ったんです。私がもし春ねむりのファンの高校生で、春ねむりが年上の上手いおじさんを集めてアルバム録ってたらめっちゃ嫌だと思うだろうなって(笑)。結局ドラムの人だけ4つ上かな。ベースの人が同い歳で、ギター2人は下なんですけど、バンドメンバーを集めるみたいな感じで集めました。
ーそうやって信念を持ってメンバーを集めつつ、とはいえバンド録音は初めてだったと思うのですが、実際の制作はいかがでしたか?
春ねむり:リハスタのときはサクサク進んで、ホントにバンドみたいでした。「ここのルートはこっち行ってるけど、こっちの方がいいですかね」とか「この打ち込みのリズム叩けないんだけどこれでいい?」「ダメです」みたいな(笑)。
ー基本的には春ねむりさんがデモを作って、スタジオでそれを再現しつつ、細かいところをすり合わせていく感じですかね。
春ねむり:そこまではわりと順調だったんですけど、その後に普段使っているあんまり広くないスタジオでプリプロをやったときに、「このままじゃダメだな。普通のバンドの録音をしたらつまらんぞ」みたいになって。それで結構悩んで、マスタリングエンジニアさんといろいろ話したら、「ミスチルのこの曲とかやばいけど、スネアにバイクのマフラー立てて録ってるらしいよ」みたいなことを言ってて、「金属」っていい要素かもなって。ハードコアパンクはタイトでデッドなイメージだったけど、自分の音楽はちょっと広いから、何か要素を加えるとしたらインダストリアルなのかなって。それでスネアに金属パイプを立てて、その先にマイクを立てて録ったり、ドラムのルームマイクの横に金属製のトタンを立てて、反響に金属の成分を加えてみたり。「せっかくバンドで録るんだから、エフェクターじゃなくて録り音でちゃんとやらない?」っていう話をして。
ーなるほど、面白いですね。
春ねむり:プリプロのときは普通のドラムセットで録ってたんですけど、本番のレコーディングではテックさんに28インチと26インチのバスドラムを持ってきてもらって、それを2連で繋げてその先にマイクを立てて録ったり、22インチのバスドラムを倒して、椅子に乗せてタムとして使ったり(笑)。ギターも本当はダメだと思うんですけど、押さえてなかったらノイズが鳴っちゃうぐらいの歪みにして、オフマイクで録ったりしました。アンプにくっつけて録る音があまり好きじゃなくて、アンプからちょっと離れて録っている音の方が好きなんですよね。「2023年のハードコアをやる」って言ってるんだから、普通じゃないことをしないと面白い作品にはならんなと思って、「上手くいくかはわからないけど、とりあえずやってみよう」みたいな感じでやったことが結果的にある程度上手くハマり、なんとか形になった感じですね。
ー実際に仕上がった音源は非常にユニークだなと感じました。envyみたいないわゆるポストハードコア的なヘヴィネスもあるし、でも今言っていたインダストリアルな感じ、ナイン・インチ・ネイルズ的な金属音の感じもあるし。
春ねむり:ナイン・インチ・ネイルズめちゃくちゃ聴きました(笑)。
ーあとは最初のかまってちゃんが好きっていう話とも紐づくというか、かまってちゃんのバンドの音像ってやっぱり広いじゃないですか。
春ねむり:その影響を確実に受けているんだなっていうことを今回めっちゃ実感しましたね。タイトに録っても曲があまりよくならん、みたいな。春ねむりらしさってある程度の空間でもあるんだという気づきを得ました。
ー「ディストラクション・シスターズ」の後半に入っている瓶が割れる音はなんですか?
春ねむり:池袋に「ものをたくさん壊していいですよアミューズメントパーク」みたいなのがあって(REEAST ROOMのこと)。そこに行って、瓦礫から一番遠いところにマイクを置いて、私が実際に鉄パイプであらゆるものを壊しまくっている音を20分くらい録って、その中の一番いいまとまりだったところを使っていて。
ー「ディストラクション・シスターズ」の歌詞とも相まって、個人的には火炎瓶を投げてるみたいに聴こえて、曲とのリンクもあるし、サウンドとしても面白いなって。
春ねむり:自分でもデモを作っているときから映像が浮かびやすい曲だなと思っていたので、なるべく浮かんできた要素は入れようと思ったんです。
ー『INSAINT』というタイトルについては「一般的な観念からは『おかしい』と形容されるような、社会的規範から逸脱した領域にしか宿らない聖性のこと」というコメントがあって。これは春ねむりさんがこれまでもずっと歌ってきたことでもあると思うし、今回ハードコアパンクというものを対象化したからこそ出てきたテーマのような気もするけど、実際いかがですか?
春ねむり:マッチョさを解体したいと思ったときに、ハードコアパンクが今まで想定してきたフロア、モッシュピットに入って暴れられるような、すごく乱暴な言い方をすると、一般的とされている男性のフロアに対する解像度がめちゃくちゃ低かったんじゃないかと思って。別にモッシュしてもいいと思うけど、「モッシュとは別の空間も存在して、初めてフロアになるよね」とか「男性以外である自分とか、そもそも男女二元論の枠で捉えられない人たちも当然のようにいるわけで」みたいなことを考えていて。そもそも一般的、まともな社会人と言われる人たちからはぐれてしまった人たちのためにある音楽が、その規範を再生産してしまうという流れを解き放ちたいって気持ちが強かったんです。それでフーコーを読んだりして、フランス思想史のことを考えたりした中で出てきたテーマかなとは思いますね。「はぐれたところにいる人に対して手を差し伸べる」というわけではなくて、「ここもまたこの世界の一部であるというふうには言いたい」みたいな。「それを勝手に狂ってるとかはぐれてるものにしているのは相対的な基準だから!」という強い気持ちが一貫してあります。
ーモッシュピットについての考えは、今日最初に話してくれたリキッドルームのフロアの話にも通じますよね。世界のいろいろな場所でライブをして、いろいろなフロアを見てきたからこそ、今回のテーマが改めて浮かんできたりもしたのかなと。
春ねむり:あるのかもしれないですね。私モッシュが起こっているときにモッシュピットの中の人がモッシュの周りの人を怪我させないようにしてるのがめっちゃ好きで(笑)。モッシュピットが嫌われるのって、全てをモッシュピットに巻き込もうとするからで、モッシュしてるのにみんなに優しいのめっちゃいいなって。そういうモッシュピットだったらモッシュしていても周りの人も「モッシュしてるな」とかしか思わないんですよ。自分のライブでそういうのを初めてみたのが海外のライブで、それまでモッシュピットあんまり好きじゃないと思ってたけど、「こういうふうに存在できるのか。じゃあ別に好きにしたらええやんね」みたいなのはすごい感じたことではある気がしますね。
ー具体的な曲で言うと、個人的には「サンクチュアリを飛び出して」が作品の核にある曲だと感じました。「社会的規範から逸脱した領域にしか宿らない聖性」をテーマにしているのは、昔自分自身が規範やルールのある世界に身を置いていた経験があるからこそで、この曲ではそこを飛び出す、逸脱することを歌っていますよね。
春ねむり:この曲は自分にとって原風景的な曲ですね。たぶん規範の中にいたときからずっと、「死ね」とか「あ、死にたい」みたいなことを思うことがあって、「この考え方ってあまりよくないのかもな」と思うから口には出せないんだけど、でも思っちゃってることは事実なので、それがしんどくて。プロテスタントのクリスチャンスクールに通ってたんですけど、聖書にはぐれでた羊の例え話があって。羊飼いは100匹羊がいて1匹がはぐれたらその羊を探しに行くもので、神様はあなたがはぐれたとしてもそういうふうに見守ってくださっているからね、という例え話があるんですけど。先生から「いつかはぐれてしまったときにそれを思い出して、助けられるときがくる」って教わったんです。でも幼心に「お前の都合で勝手にはぐれたことにされてるだけじゃん?」と思っていて。
ー「これが正解」というのが決められているから、はぐれたことにされてしまう。
春ねむり:単独行動してる羊がいてもええやん、みたいな(笑)。「そこで愛と説かれているものって本当に愛なの?」っていうのを考えていたときに、大学の哲学の授業でフーコーを勉強して、「司牧の権力」みたいなの言ってたなって思い出して、ググって、いろいろ読んで。近代の西洋社会における権力はキリスト教における司祭や牧師が持っている権力をベースにしているという理論なんですけど、医者が一人一人の患者に対して適切な処方を与えるように気配りをし、やめるものがいれば処置を与える、そういうふうに人を支配しているし、人もそう支配されることを望んでいるのが近代社会である、みたいな。本当にざっくり言うとそういう理論なんですけど、「それが本当に権力の構造なのだとしたら、それは愛ではなくない?」ってこととかをめちゃくちゃ考えて、守られ続けていることがはぐれないことだとしたら、本当に人一人のことを考えるならはぐれてしまった方が健康なんじゃないかと思ったんですよね。「はぐれてしまっているかもしれない」「自分の考えが規範から逸脱しているかもしれない」という恐れが自分はめちゃくちゃすごかったので、「はぐれたところもまたこの世のある地点だから大丈夫だよ」って言いたくて、今そういうふうに感じている子がいたら聴いてほしいなと思って書きました。
ー〈みんな死ねって ぜんぶ消えろって のみ込んだ気持ちに刺される〉と歌っていますけど、「みんな死ね」と言っていいんだと教えてくれたのが、まさに神聖かまってちゃんだったわけですよね。
春ねむり:そうですね。私が中3か高1くらいのときだったと思います。めちゃくちゃ助かりました。
ーかつて自分がかまってちゃんを聴くことで気持ちが楽になったように、自分と同じようなことを感じている今の10代の気持ちがこの作品で楽になれば。
春ねむり:そう思ってくれたら助かるなあという感じですね。そういう意味では、この曲が一番素直な曲かもしれないです。
ー最後に、10月に開催される4年ぶりのヨーロッパツアーに向けて一言いただけますか?
春ねむり:初めてちゃんとツアーをしたのがヨーロッパだったので、そのときに「この世の中にはいろいろな人いるんだ 」ってめちゃ思ったので、その実感をまた得られたらいいなと思います。いろいろな人がいるなというのをシンプルに体感したいです。あと4年ぶりだからめっちゃ成長してると思うので、お客さんは期待して来てほしいです。
ーいろいろな国に行って、いろいろな人がいるんだというのを目の当たりすることによって、自分の創作がどんどん深まっていく?
春ねむり:逆に言うと、結局どこに行っても人は一人なんですよ。それをシンプルに感じられることが自分にとってはいいんですよね。「あ、国とかじゃないのか」みたいな。環境によって生きやすい生きづらいとかはあると思うんですけど、それも人それぞれ。自分にはこれしかない、この体とこの精神しかなくて、それは誰とも分かち合えないということをシンプルに受け入れるのって大変だから、自分はいろいろなところへ行って改めてそれを感じてます。「人間の人生ってそうなんだな」っていう、いい寂しさだと思いますね。そういうことって、同じ集団にいすぎると分からなくなっちゃうと思うんですよ。集団の意識を反映させてしまったりするのは、自分の創作にとってはいいことではないので、そうしないためにもいろいろなところに行くのはいいことだなと思います。
<リリース情報>
春ねむり
NEW EP『INSAINT』
2023年9月29日(金)発売
全6曲収録
=収録曲=
1. ディストラクション・シスターズ
2. わたしは拒絶する
3. 生存は抵抗
4. サンクチュアリを飛び出して
5. インフェルノ
6. No Pain, No Gain is Shit
<ライブ情報>
「HARU NEMURI EUROPEAN TOUR 2023」
10/7 - Ireland, Dublin - The Workman's Club
10/9 - England, Manchester - The Peer Hat
10/10 - England, Southampton - Heartbreakers
10/11- England, London - Studio 9294
10/13 - Spain, Barcelona - AMFest Encobert (Sala Salamandra)
10/16 - France, Paris - Les Etoiles
10/17 - Belgium, Brussels - Botanique (Rotonde)
10/19 - Netherlands, Rotterdam - Left of the Dial Fest day1
10/20 - Netherlands, Rotterdam - Left of the Dial Fest day2
10/23 - Germany, Berlin - Badehaus
Official Website(JP):http://ねむいっす.com
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外部リンクRolling Stone JAPAN