今季初の中6日も「言われたところでもちろん投げたい」

■エンゼルス 5ー4 マリナーズ(日本時間10日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、本拠地で行われたマリナーズ戦に「2番・投手」で投打同時出場し、投げては5回3安打3失点で今季6勝目はお預けとなった。打席では3試合ぶりの17号2ランを放つなど3安打2打点と大活躍を見せ、チームの5連勝に貢献した。

 試合後の一問一答は以下の通り。

――去年より投手としては打たれているように見えるが要因は。
「きょうは調子自体が良くなかったなという、それに尽きるかなと思います」

――コマンド的にしっくりこない要因はあるか。
「コマンド的にというよりかは、投げているボールであったりとか。体が動きづらいなというか、投げていてしっくり動いていないなっていう感じは強かったかなと思います」

――体の動き方、使い方は去年と違うか。
「うーん、投げ方云々はそんなに、凄く良いというわけではもちろんないですけど、きょうに関しては投げ方というか体が少し動きづらかったかなという印象かなと思います」

――自分の打席で取り返したという部分については。
「バッティングの方は良かったかなと思います。チームが勝ったのでそれがなによりかなと思っています」

――体が一番きつい日はいつか。
「どうなんですかね。登板日はやっぱり稼働率で言うと一番、もちろん動いているんで。きついんじゃないかなと思いますけど。張りであったりとかは翌日くらいからが一番かなと思います」

――中6日についての影響は。
「いや、特にはないですかね。まぁ皆、調子の良い人、悪い人もちろんいると思いますけど、日程的なところで一日延ばせとは言われたので。言われたところでもちろん投げたいなとは今後も思っています」

若手の活躍に「僕もまだまだ若い」「チーム的にはすごく助かっていますし」

――ベテランの域に入ってきたが。
「まぁ僕もまだまだ若いって思っているので。(笑)そういう気持ちで頑張りたいですし、ミッキー(・モニアック外野手)だけじゃなくて、ブルペンももちろん。若い選手が素晴らしい仕事をしていると思っているので、それはチーム的にすごく助かっていますし、大きいことかなと思います」

――今後スイーパーにアジャストしていかないといけないという思いは。
「きょうに関してはスイーパーだけじゃなくて。もう真っすぐ自体が良くないなというか。初回から今シーズンの中でも一番悪いんじゃないかなと思うくらいの出来だったので。逆に言えば、そこで5回くらいは投げれたというか、3失点で何とかチームが勝てたというのは少しは良いところかなと思います」

――登板間隔が狭まり、ピッチクロックもあるが疲労はあるか。
「どうなんですかね。まぁ登板数的には去年、一昨年に比べて多いほうなので。そういう意味では、どうなんですかね。そう思うときもあるかなと思いますけど。そんなに気にはなっていないですし、ここまで至って健康で来ているので。それを最後まで続けたいというのが一番かなと思います」

――スイーパーの回転効率、データを理解していることは修正にどう影響。
「結果的には形がどうかというふうによるというか。そこが一番大事なところではあるので。もちろん、僕もバッターをやっていますけど。例えばチェンジアップを狙っているときのスライダーに対する反応だったりとか、真っすぐを狙っているときのスライダーに対する反応だったりとか。それだけでも違いますし。長いシーズンでどういう風にバッターがセットするのかっていうのかはその時によって変わってくるので。一番自分自身がやらなきゃいけないのは、どういう形で投げたいかをきょう終わって次の登板までにどうしたいかというのを、ブルペンなりキャッチボールなりで調整していくってことなので。今の質問で言うと、どういう形で投げるかというのが。回転軸云々っていうのは、そうなって結果的にどう動くかっていう問題なので。一番はどういう形で変化していくかっていうところかなと思います」

前日まで鈴木誠也と初対戦「2人とも健康な状態が一番」

――体が思うように動かなかったことと連動しているか。
「きょうに関して言うならそうですかね。きょうに関してはスライダー云々というよりかは全部悪かったかなという感じかなと思いますけど」

――ブルペンから悪かったのか。
「そうですね。全体的に体が動いてなかったなという印象ですかね」

――登板日は打率が4割近い。
「たまたまかなと思います。DHはDHでもちろん、難しいところあったりするので、ピッチングはピッチングで投げることに集中したりだとか。状況によって変わらなきゃいけないことはあるので。そこの難しさもあるかなと思いますし、数字に関してはたまたまかなと思っています」

――フォーシームが多く、球速が下がっていた。
「体が動いてなかったのが一番。それしかないんですけど、そのせいかなとは思います」

――球速を抑えたわけではないのか。
「99マイル(約159.3キロ)出ている球とかもあるので。全体的にぬるっとしてたピッチングだったかなとは印象的に。そんな感じでしたかね」

――カブス戦で鈴木誠也外野手と交流していた。
「リーグが違うのであまり試合は無いですし、会うチャンスももちろんないので。本人も怪我でなかなか最初出れなかったりとか苦労もあったと思いますし。2人とも健康な状態で試合に出られるというのがまず一番、お互い嬉しいんじゃないかなと思って。僕自身もそうですし、誠也もここから怪我無く、シーズン走り抜けてほしいなと思います」

――鈴木が打撃を教えてくれず「ケチ谷」と呼んでいた。
「初めて聞きました。(打撃を教えてほしいと)言われましたけど。まぁ僕も教えられるようなバッティングをしていないので、お互い頑張りたいなと思います」(Full-Count編集部)