2PMのチャンソンが、「ボラ!デボラ〜恋にはいつでも本気〜」に関するエピソードや結婚生活、娘について話した。
チャンソンは最近、ソウル龍山(ヨンサン)区漢南洞(ハンナムドン)にあるレストランで、ENA水木ドラマ「ボラ!デボラ〜恋にはいつでも本気〜」の放送終了インタビューを行った。
同作は、恋愛には戦略が必要だという恋愛コーチのデボラ(ユ・インナ)と、恋愛は心だという出版企画者のスヒョク(ユン・ヒョンミン)が、一緒に恋愛本を作りながら始まる物語を描いたドラマで、チャンソンは劇中で女たらしの悪い男ノ・ジュワン役を務めた。
チャンソンは「昨年8月に撮影を開始しました。時間があまり経っていないような気がしますが、撮影がすぐ終わってしまいました。来週もまた撮影があるような感じがするのに、もう幕を閉じることになりました。撮影がとても楽しかったので、清々しい気持ちですが残念な気持ちも同時にありました」と語った。
撮影現場については「幻想的と言いましょうか、無駄がなくて本当に良かったです。リハーサルの時から良いテンションがずっと続いてきました。現場にいるすべての人たちが、ワンシーンワンシーン精魂を込めているのが伝わってきました」とし、「『今日は共演者よどんな良いシーンが作れるだろう』と考えたら嬉しくなるほど、撮影に行くのがとても楽しかったです」と振り返った。
ユ・インナ、ユン・ヒョンミンなど“ラブコメディの先輩”たちと共演した感想も伝えた。彼は「現場では(ロマンスのシーンを)あまり見れなかったんですけど、放送を見ながら多くのことを学びました。1人で読んでいた台本の中のシーンと俳優たちが演技した時を比較しながら、『これをあのように表現したんだ。すごくいいな』と感じました」と語った。また「現場で監督にたくさん教わりました。『ジュワンのひどい部分をもっと増やしてほしい』という注文もあり、僕が準備したものに加えて、話し合いながらシーンを作っていきました。全体像は監督に見ていただいたようなものなので、監督のおかげで良い結果が出たと思います」と満足感を示した。
特に今回の作品でGirl's Dayのソジン、iKONのジュネらと共演した彼は、「仲間意識を感じて嬉しかったです。初対面なので過度に喜ぶと負担をかけてしまいそうで、表現はできなかったのですが、仲間意識みたいなものがありました」と笑顔で話し、「現場で共演しながら感じたのは、すごく演技が上手だということです。2人とも歌手をやっているとは思えなくて、ただ『上手い俳優だ』としか思いませんでした」と言及した。
自身が演じたキャラクターのノ・ジュワンについては「すごく変わっているキャラクターです。血気盛んな若者の究極を見せるキャラクターです」とし、「ジュワンは自分が若くて能力があって、まだできることがたくさんあると思っています。だからボラと結婚しなければならないという気持ちより、1人だけの時間をもっと楽しみ、自己実現を優先したい人物です。ボラを愛したけれど、他の人たちのような深い愛ではなかったと思います。ボラと別れた後、再び直進するジュワンは、おそらくものすごい所有欲があったのでしょう。隣の芝生は青く見えるものだったんじゃないでしょうか。格好悪い人です」と分析して笑った。
続いて、「監督との打ち合わせ前、台本を死ぬほど読みながら自分なりに分析したのですが、監督が『あなたは(準備を)全部してきたんだね』と言ってすごく喜んでくださったのでありがたかったです」とし、「平穏だったドラマの中で危機感を持たせるキャラクターとして、視聴者の皆さんにきちんと印象を残す、魅力がある役だと思いました。ジュワンという人物を理解するのは、俳優として挑戦的な面もありました。だから魅力的な作品だと感じました」とつけ加えた。
演技の裏話も語った。チャンソンは「ジュワンが一歩間違えたら、本当にゴミのような人間になりそうで、そうなるとドラマの中であまりにも不快な役になると思ったので、一線は越えないようにしようと気をつけました。それでも悪口はたくさん言われたようですけどね」とし、「劇中でボラとジュワンの関係がずっと続きますが、だから『ボラが考えたジュワンはどんな人だったんだろう?』と考えると、ジュワンが人間的にあまりにも悪い人ではいけないと思いました。そのため自分なりにキャラクターの構想に様々な要素を入れて、視聴者がある程度納得できる人物として描くために工夫しました」と話した。
2006年、MBC「思いっきりハイキック!」に出演したチャンソンは、2008年に2PMとして歌手デビューした。その後、俳優と歌手を並行しながら活発な活動を展開した。いつの間にか俳優デビュー17年を迎えたチャンソンは「実は(俳優としての姿に)慣れていません。もちろん作品を準備するノウハウは、それなりに身につきました。しかし、作品ごとに会う人が違いますし、良い結果を出さなければならないというプレッシャーにはなかなか慣れません。いつも上手くやり遂げなければならないという緊張感があります」と打ち明けた。
そして「反応は様々ですが、まだ2PMの“野獣アイドル”のイメージが強く残っている方は、(僕の演技に)慣れないようです」と語った。俳優としての悩みについては、「まだ自分にぴったりの、俳優としての代表的なキャラクターが生まれていないと思います」とし、「僕は多様な作品に出演したいですし、様々な挑戦もしたいです。自分でも『どんな役が1番自分に合うと思うか』という質問にはうまく答えられません。役を引き受けて、その役を研究し、実際に演技をしながら役について知っていく部分がはるかに大きいためだと思います」と打ち明けた。また、「代表的なキャラクターが生まれる作品に会うのを待っていますが、もしそのようなイメージができたら、また新しい悩みが生まれるのではないかと思います」と明らかにした。
作品を選ぶ基準については、「『魅力がある』という観点が少し曖昧ですが、作品の中のキャラクターが魅力的だと感じたら参加したいと思います」と明かした。彼は「例えば、『思いっきりハイキック!』の場合、もともと脚本にはないキャラクターだったんですけど、監督がオーディションを受けた後、僕の名前にちなんだキャラクターを作ってくださったんです。当時は台本だけでは正確にどのようなキャラクターなのかも分からなかったのですが、1年ほど撮影したら、キャラクターがより鮮明になって魅力を感じるようになりました。『キム秘書はいったい、なぜ?』のコ・グィナムは、キャラクター自体が魅力的でした。実はコ・グィナムは、100回を上回る原作のウェブ漫画で2回しか登場しない人でした。自分で“けちくさい人”など設定を考えてキャラクターを構想して監督に提案したら、すごく気に入ってくださって作品に取り入れてくださいました。このように何か魅力となるポイントを発見したら、楽しく演技ができると感じました」とつけ加えた。
先立ってチャンソンは、2021年12月に結婚を発表し、2022年7月に第1子となる女の子が誕生した。
結婚、そして子供が誕生した後に「ボラ!デボラ〜恋にはいつでも本気〜」に出演したチャンソンは、新婚生活について「一生懸命に生きています。子供を育てながら活動をしていますが、容易ではありません」と明かした。
また「結婚前は作品を撮影した後は休んでいましたが、今はそうもできません。撮影が終わったら家の中の仕事と子育てをしなければなりません」と近況を伝えた。
続いて「人生の最大のターニングポイントが2PMとしてのデビューでしたが、今は(結婚と子供が)最大のターニングポイントになりました」と話した。
また、彼は父親になったことについて「世界がちょっと違って見えます。(今は)個人的なことというよりは家族のことだと考えることが多くなりました」とし「私個人が意図せず消されていますが、それが悪いとは思いません。これも僕の人生だなと思いながら楽しんで生きています」とつけ加えた。
チャンソンは俳優だけでなく、多彩な活動について話した。彼は「今年の初めには写真展もやりましたし、今年は2PMのコンサートも控えています。やりたいことがいっぱいあります。歌と演技を並行するつもりです。個人的にボーカルレッスンも受けています。演技における発声にも役立つと思います。歌手として15、16年目になったんですけど、いろいろな面で少しずつレベルアップしている姿をファンの皆さんにお見せしなければならないと思います。(変化が)見えるかどうかは分かりませんが、もっと努力すれば良い姿をお見せできると思うので、頑張っています」と強調した。
演劇「私の愛、私の花嫁」やミュージカル「ALTARBOYZ」「SMOKE」などでも活躍した彼は、「演劇やミュージカルもすごくやりたいです。しかし、準備する時間が物理的にないので、できないでいます。以前やった公演をもう一度やるとしても、久しぶりなので少なくとも1ヶ月くらいは公演の練習だけに集中しなければならないですが、なかなか余裕がありません。しっかりと公演をやり遂げないと、公演側にも自分にもよくないことですから。実はオファーもいただいたんですけど、何度か断りました」と語った。
今後の計画についても明かした。チャンソンは「9月に韓国で2PMのデビュー15周年記念コンサートを行います。10月には海外公演の計画もあります。個人的にはファンミーティングをしようと思い、いろいろと調べています。最近はファンミーティングをほぼコンサートレベルで歌も歌って、いろいろなことをするようです。だから、喉を少しチューニングしておかなければならないと思います」と話して笑いを誘った。
最後にチャンソンは「『エンターテインメントを一生やっていきたい』と夢見てきました。でも、それは本当に難しいことですよね。一生の課題として残ると思いますが、(過去の自分が)良い夢を見たと思っています」とし、「活動を続けるというのは、言うのは簡単ですが、人々から僕が呼ばれないといけませんし、自分も新しい姿をお見せしなければならないという努力が必要です。自分が欲しいものを手に入れるためには、動き続けていなければならないと思います。これを情熱と言うべきか、欲と言うべきか分かりませんが、これが僕の原動力だと思います」とつけ加えた。
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