蒸し暑い時季におっくうになるの「ゴミ」問題。できるだけ、ストレスなく、快適に片づけたい! 今回は、暮らし上手の方々のゴミ箱事情をまとめて紹介します。

中村江里子さん、ゴミ箱は家に2つだけの理由

フランス人の夫と結婚し、パリに在住するフリーアナウンサーの中村江里子さん。「とにかく家事はためないよう心掛けています」と話す中村さんに、家事の工夫を聞きました。

【写真】自宅で掃除をする中村江里子さん

「あなたの家にはゴミ箱がない」。日本から母がわが家に来ると、そう言いながらゴミを捨てる場所を探しています。考えてみると、たしかに東京の実家ではそれぞれの部屋にゴミ箱があったものですが、パリのわが家ではキッチンと次女の部屋にあるだけです。

あえてそうしているわけではなくて、ゴミ箱を買おうと探していたことはあるのです。けれども、気に入ったものに出合えないまま。でも、まったく困らないことに気がつきました。

子どもたちは自分の部屋で出るゴミは、ひとまず紙袋に入れて、それをまめにキッチンに持ってきて捨てるのが習慣ですし、ダイニングで仕事をする私も同様。

●ゴミ箱はシンプルなものが長持ち

右が普通ゴミ、左が資源ゴミ。センサー式なども使いましたが、結局、ペダルを足で踏んでフタをあけるシンプルなものが長持ち。

 

各部屋にゴミ箱を置くのをやめて、家には2つだけ!

YouTubeチャンネル「60歳からの幸せライフ」が人気のライフさんに、掃除がしやすい部屋にするための小さな工夫を聞きました。

 

●家のゴミ箱を「2つだけ」にししてゴミ集めをラクに

家の各部屋にゴミ箱を置くのをやめたライフさん。現在、2階建ての家に置いているゴミ箱は、1階のキッチンと、2階の洗面所にある2つだけ。

「ほかの部屋でゴミが出てしまった場合は、毎回ゴミ箱まで捨てにいきます。たくさんゴミが出るときには一時的にトレーや小さい袋にゴミをまとめ、1日の終わりにゴミ箱へ。
各部屋のゴミ箱をなくしたことで、ゴミの収集作業がなくなって時短になくなりました。個人の部屋でお菓子のゴミがたまってしまう…なんてこともなくなって快適」と、ライフさん。

また、各部屋にゴミ箱を置かないことでスタイリッシュな空間になり、いいことずくめだそうです。

ゴミ箱はシンク下の収納にしまえる

毎日が楽しくなる収納術や家事アイデアを発信する片づけのプロ・はらむらようこさん。ゴミ箱に悩まされないためにおすすめなのが、「キッチンの収納の中にしまう」こと。詳しく教えてもらいました。

こう提案すると、外に出ている方が便利、ゴミを引き出しの中に入れるのは抵抗がある、収納の中はもう大混雑で入る余裕がない、と困惑する方がほとんど。

でも、1〜2週間の実験と思ってと試してもらうと、気に入って続けてもらえることがほとんどです。

慌ただしく動き回るキッチン内にゴミ箱がいないというのは働きやすく、掃除もしやすく、非常に快適なのです。

●シンク下はゴミ箱収納に向いている

ゴミ箱をしまうのにベストな場所は、キッチンのシンク下・コンロ下の引き出し収納。とくにゴミが出やすいシンク下にしまうのがおすすめ。

シンク下の引き出しが大きい場合は全部もしくは一部をゴミ箱専用スペースに。
引き出しがいい理由は、手前10センチくらいをあけっ放しにして使えるからです。観音扉だといちいち全開して中に放り込まなくてはならないため、やや面倒です。

シンク脇に引き出しがあれば、1つを丸ごとゴミ箱用にできます。

●中にいれるゴミ箱は段ボールでOK!

引き出しの中に今使っているゴミ箱が入らない場合、合うサイズのゴミ箱を買い直そうとしがちですが、その必要はありません。段ボールを再利用すればOK。

45リットルのビニール袋をかければ問題なく使えます。もし引き出しに合うサイズのものがなくても大丈夫。段ボールはカッターなどで切ってちょうどいいサイズへの変形も簡単です。

引き出しの高さいっぱいに縦長にすると省スペースに。子どもがいる人は一緒に工作するのも楽しいですよ。

引き出しにストッパーがある場合は外してください。意外と簡単です。

●段ボールゴミ箱のメリット

段ボールを使うメリットの1つは好きなサイズにカスタムできること。もう1つは、メンテナンスの必要がないこと。大きなゴミ箱を洗うのはひと苦労ですが、段ボールは不要になったら処分ができますし、意外と長くもちます。

三角コーナーにぴったりなゴミ箱と袋3つ

毎日出る生ゴミ。アラフィフの夫婦2人暮らしをしているミニマリスト・本多めぐさんがエコと節約になる袋の活用法を教えてくれました。

 

キッチンの三角コーナーや生ゴミをまとめておく袋は、毎日使う消耗品です。袋は購入しますか? スーパーなどの買物時にもらうポリ袋を使う方が多いでしょうか。

私は、食品包装などの不要な袋を活用します。スーパーのポリ袋も活用しますが、その前にまず自宅から出るものを使うようにしています。

●1:大きさがちょうどよく目隠しにも。食パンの袋

三角コーナーは、山崎実業の「ポリ袋エコホルダー」を5年ほど使っています。ゴミ袋以外にもコップなど乾かせて便利です。

さて、このホルダーをゴミ袋として使うときに食パンの袋がピッタリです。夫が毎朝パンを食べるため、袋は常に出てきます。そのままゴミに出すのはもったいないので、生ゴミ入れとして使っています。パンの袋は丈夫で、生ゴミの水分が漏れません。

食パンの袋は上が長いため、ハサミでカットしてから使用します。
市販の食パンの袋は柄があったり半透明だったりするので、中身がバッチリ見えないのも気に入っています。

 

●2:捨てる前にひと活用。使用ずみのジップロックやフリーザーバッグ

ジップロックやフリーザーバッグは、一度使っただけで捨てるのはもったいない気がしませんか?
カレーなどの油ものや、肉などを直接入れたあとはそのまま捨てやすいですが、あまり汚れないものを入れたあと、捨てるのは忍びないです。でも再利用は衛生的でなく、迷いますね。そんなときはゴミ入れとして使います。

大きさは三角コーナーに合うMサイズがベスト。とくにフリーザーバッグは厚手で水漏れの心配もありません。匂いのきついゴミや水分のあるゴミも遠慮なく入れて、最後にジッパーを留めて捨てます。

 

●3:意外と使える!冷凍食品(野菜や果物)の袋

冷凍食品の袋はしっかりしているので、大きさが合う袋は再利用します。よく使うのは冷凍野菜と冷凍果物の袋です。
コンビニの冷凍野菜はミニサイズが多いので、スーパーで売っている容量が多いものがおすすめ。

インゲン、ホウレンソウ、里芋、冷凍野菜ミックスなどを使っています。ブルーベリーやフルーツミックスなどの果物も夏場のおやつに食べていましたので、そのあき袋も。
内側をすすいで、乾かして保存しておくと使いたいときに使えます。

以上3つ紹介しました。これらは、もったいないので自然とやっていることです。再利用はエコで、ビニール袋を買うお金の節約にもなります。小さなことですが、地球にもお財布にも優しい工夫が気に入っています。