2019年5月に芸能界復帰を発表し、新たな事務所に所属して再スタートを切った。復帰後、初めての仕事は念願の俳優業だった。

「復帰作は『白衣の戦士!』というドラマで、スペシャルゲストとして出させていただいたんですが、オファーしていただいたきっかけは、プロデューサーの方がNMB48時代に私が出演した『マジすか学園』や『キャバすか学園』を観てくださっていたからなんです。

その後も、アイドル時代にお世話になっていた方からドラマに呼んでいただいたんですけど、それってずっと続く訳じゃない。もともと女優さんになりたかったからアイドルになったけど、改めてお芝居の難しさを実感しました。舞台にも出させていただいたんですけど、その思いは、より強くなりました」

演技の仕事を中心に、ゲーム実況者、YouTuberなど、マルチな活動をしていたが、もっとファンに寄り添った活動がしたいという思いが日増しに強くなっていった。

「復帰後に所属させていただいた事務所ではファンクラブを作ることができなかったんです。でも私がNMB48時代にセンターに立てたのも、アイドル活動を続けられたのもファンの方のおかげだったし、芸能活動の再開もファンの方がいないと成り立たないもの。それなのにファンクラブが作れないのはもどかしくて。

それで事務所を退所させていただいて、今自分から発信できる場所を作って、ファンクラブも作ることができました。もちろんSNSでも繋がりはあるんですけど、ファンクラブってよりファンの方との距離が近くなるんですよね。そもそも私のことを好きな方々が入会してくださるので、密なコミュニケーションを取れるようになって、より繋がりが強くなったなという実感があります」

現在、元AKB48の安田叶と共に、新規アイドルユニット2組をプロデュースする「kawaii land プロジェクト」にプロデューサーとして参加している。

「NMB48卒業後もアイドルに携わりたいなと思っていて、今回のお話をいただいたときに、アイドルのプロデュースなら、これまでの経験が活かせるなと思って、参加することに決めました。私が目指すのは、王道のかわいいを目指してフレッシュな子を集めた『王道アイドルグループ』です。

今までは自分が前に出るのがメインの活動でしたけど、このアイドルプロデュースをきっかけに、みんなと一緒に夢を叶えていくとか、やる気のある子を引き上げるとか、誰かを支える活動もしていきたいです。もちろんチャンスをいただければ演技もやりたいですし、おしゃべりすることが大好きなので、それを活かした番組にもどんどん出てみたいですね」

【あわせて読む】元AKB48 安田叶、「恵まれた環境にいた」グループ卒業後の自分を見つめ直す日々