5月11日、「文春オンライン」で強制わいせつ疑惑が報じられた西武ライオンズ・山川穂高選手(31)。報道から1週間が経とうとするなか、余波は広がり続けている。

’17年8月に結婚し、現在は4歳になったばかりの娘もいる山川。だが記事によると昨年、知人女性に対して東京都内のホテルで性的な行為を行い、女性は膣内や下半身にけがを負うことに。警察は強制わいせつ致傷容疑で女性の被害届を受理し、現在は捜査が進められているという。一方で、山川は同メディアの取材に「絶対に無理矢理ではない」と強く否定していた。

報道当日に本拠地ベルーナドームで行われたロッテ戦後、山川は報道陣に「僕から言えることはありません」とコメント。だが翌12日に球団は出場選手登録を抹消し、「総合的に判断してコンディション的に抹消」と理由を説明した。

昨シーズンは3度目の本塁打王と初の打点王に輝き、今年3月開幕のWBCでは侍ジャパンの一員として優勝に貢献した山川。今シーズンでは4月上旬に右ふくらはぎの張りで離脱していたものの、5月2日に1軍復帰を果たしたばかり。“西武の顔”として高い人気を誇り、今シーズンの活躍に期待が高まっていた時だった。

そんななか、西武ライオンズでは3月31日のパ・リーグ公式戦開幕にあわせて、西武鉄道とコラボした「駅の推し獅子(おしじし)」企画を始動していた。

これは西武線91駅(小竹向原駅を除く西武線全駅)で展開され、各駅がそれぞれ応援する“推し獅子”の選手を設定。シーズンを通してポスターなどの掲出やデジタルスタンプラリーが実施され、期間は10月31日までとなっている。

各駅が様々な選手を応援するなか、山川を推した駅は西武池袋線・江古田駅と西武国分寺線・小川駅の2駅。だが強制わいせつ報道があった直後には、SNSで“山川を推し続けるのか”と懸念する声や落胆する声が上がっていた。

《江古田駅は、山川穂高さんを応援しております!しかし、残念ですね》
《子煩悩なパパのイメージがあったし 江古田の駅は山川選手推しの情報も掲載されてたんで 好感度あっただけに残念》
《西武線小川駅の山川推しポスターはどうなったかなー。まだ貼ってあるかなー》
《小川駅の推し獅子といえば今話題(?)の山川穂高選手なんですが、今後はどうなってしまうんでしょうw》

本誌記者が17日午前に江古田駅を訪れた際、南口側の掲示板に山川のポスターやのぼりがまだ掲出されていた。そこで、報道を受けて山川のポスターを撤去する予定があるかどうか西武鉄道に問い合わせてみたところ、同日19時頃に担当者から回答があった。

「実際に報道等で不快に思われているお客様からのお声もありまして、我々の駅というものの公共性を鑑みて、ポスターについては本日撤去させていただきました」

残念ながら、身内からも“推せない選手”となってしまったようだ。