【ソウル聯合ニュース】韓国政府は29日、野党が主導して国会本会議で可決された糧穀管理法改正案を巡り、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に拒否権(再議要求権)を行使するよう建議した。早ければ来月4日にも再議要求案が閣議決定される見通しだ。 

 コメ価格安定のために超過生産分の政府買い上げを義務付ける同改正案について、韓悳洙(ハン・ドクス)首相はこの日、市場の需給調節機能をまひさせて未来の農業に投資すべき財源を使い果たすとして、コメ価格の安定には役立たないとする内容の談話を発表した。

 また、国会議席の過半数を占める野党によって法案の可決が強行されたと指摘。コメ産業をさらなる危機に追い込むと懸念を示した。

 韓首相は「コメ価格安定と需給バランス回復のための韓国政府の意志は確固たるものだ」として、未来の農業・農村発展のために果敢に投資し、支援すると強調した。