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 エンゼルスの大谷翔平は3月24日(日本時間25日)、マイナーとの試合に先発登板。WBC明けで初の実戦マウンドとなったが、4回2/3を投げ1失点、8三振を奪い、開幕へ向けて順調な仕上がりを見せた。

 そんな大谷が投げた“魔球”に、“ピッチング・ニンジャ”の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は自身のTwitterで、大谷が投じたスライダーの動画を投稿し、「ショウヘイ・オオタニのスライダーの動き」と絵文字付きで驚いた様子を投稿した。

【動画】変化量は「ホームプレートの横幅に相当」米投球分析家も驚愕した大谷翔平のエグいスライダーの映像

 このツイートには多くの識者が反応。米データ分析会社『Codify Baseball』の公式Twitterは「ショウヘイ・オオタニのWBC決勝球はこのようなスライダー/スイーパー(横に大きく曲がる変化球)で、水平方向に17インチ(約43センチメートル)も動いていた」と投稿し、「これはホームプレートの横幅いっぱいに相当する」と、大きく横に変化するスライダーの曲がり幅を伝えた。

 また、米メディア『The Athletic』の元記者ブレント・マグワイア氏は「2022年にディラン・シーズのスライダーだけが、大谷翔平のスイーパーを上回る優れた数値を記録していた」と紹介し、「この春に見たものからすると、今年のオオタニのスイーパーはさらにベターになるかもしれない。彼はこの球を本当にマスターしている」と、大谷の決め球を絶賛した。さらに、多くのメジャーリーガーが通うトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」の創業者、カイル・ボディ氏も自身のTwitterで、「86マイルを超えるスイーパーは、誰もが憧れるボールだ」とツイートした。

 大谷はWBC決勝戦でもスライダーを決め球に使い、エンゼルス同僚のマイク・トラウトから三振を奪った。トラウトはWBCを振り返ったインタビューで、「(大谷とは)楽しい対決だったよ。フルカウントで“エグい”球を投げてきた」と話しており、MLBのスーパースターも大谷が投げたスライダーに驚愕していた。

 今季も大谷翔平が160キロを超える豪速球と得意のスライダーで、MLBの打者を圧倒してくれそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]