注文住宅の後悔ポイントで必ず出てくるコンセント問題。未然に防ぐには、家づくり経験者の話を聞くのがいちばんです。2年前に地元工務店で家を建てた日刊住まいライターは、住んでからのことをイメージしてLDKのコンセントの位置や数を計画。完ぺきと思ったのですが…。「ここにあったら!」と思う場所が3か所出てきました。

2年前に念願のマイホーム。コンセントは実際の生活をイメージして検討

筆者は妻と子ども2人(9歳と6歳)の4人家族。家づくりの際に、28社のハウスメーカーを見学。2年前に地元工務店で、高気密高断熱の家を建てました。

注文住宅を建てた人たちから、コンセントのことで後悔しているという話をよく聞いていました。そこでコンセントに関しては、生活スタイルや、置きたい家電などを具体的に想像しながら検討。結果、おおむね満足していますが、それでもやっぱり、「あればもっと便利だったのに…」と思う場所が。

とくに過ごす時間が長いLDKのコンセントにスポットをあて、よかったところと後悔しているところについて紹介しましょう。

 

キッチンは家電の位置をイメージして設置。住んでからも満足!

筆者の家のキッチンは4.7畳のオープンな対面キッチン。背後の壁側には、腰高の造作収納を設置。つり戸棚はつけず、高窓をつくったので明るい印象です。

このキッチンでは炊飯器、電子レンジ、オーブントースターなどの調理家電を、どこに置くかをしっかりイメージして、コンセントの取りつけ位置を検討。

 

背後の造作収納の上部カウンター部分に、電子レンジと炊飯器を設置する予定だったので、キッチンボードの両端(写真左側2口、右側4口)のコンセントを用意しました。想定していたとおり、暮らし始めても不自由なく使用できています。

 

このカウンターでは、電気ケトルや真空パック機、ヨーグルトメーカー、ミキサーなども使用しています。そんなときも、両端のコンセントを不足なく便利に使用できています。

これがどちらか片方のみの設置だったら…。ケーブルタップを利用したり、ケーブルを長くはわせたりするハメになったでしょう。

 

オーブントースターは、コンロの背後につくった食器棚の中に置くことに決めていました。ですからこの食器棚の奥にも、コンセントを用意していました。

 

オープントースターを置いた棚の先にはパントリーがあります。こちらに設けた棚の上部に、Wi-Fiルーターなどの電源コンセントや、ランケーブルなどの差し込み口をまとめています。

 

数はコンセント4口、さらに光ケーブル1口、LANケーブル2口用意しました。身長より高い位置にあるので、ゴチャゴチャしてはいるものの、視界には入りません。

リビングではテレビのうしろのコンセントが大成功!

リビングで気をつけたのはテレビの背面のコンセントです。賃貸住宅に住んでいたときは配線タップでタコ足配線にしていた経験から、新居では必要数用意することに。

テレビのすぐ裏に有線LANポート1つ、テレビ用電源1つ、予備1つ。テレビ台の裏にテレビ用線2つ、DVDプレーヤー用1つ、ゲーム用1つ、外づけHDD用1つ、予備1つのコンセントを設置しました。

置くものをイメージしていたのでピッタリ収まっています。また今後スピーカーを置いたりするときも、予備があるのでタコ足は不要です。

 

また、リビングでは観賞魚を飼うつもりでしたので、そのための棚をつくり、魚の濾過器やポンプなどのコンセントも用意しておきました。

現在、このコンセントはカメを飼育用のヒーターなどの電源に使用しています。こちらもペットを飼うことを、イメージをして設置していたのでよかったと思っています。

 

カメの飼育ケースは小さいので、現状はコンセントが悪目立ちする状況。そのため、普段はコンセントボックスで隠しています。

完ぺきのはずが、なくて後悔した場所が3つ

しっかり生活をイメージしてコンセント計画をしていたつもりでしたが、イメージしきれなかった部分に3か所発生してしまいました。

 

1. リビングの床に隠しコンセントを設置すればよかった

1つ目は、リビングの床に隠しコンセントを設置すればよかったという後悔です。

リビングの床でスマホをいじりながらテレビを観るときに、充電しようとしたら近くにコンセントがないことに気づきました。壁は近くにないので、床に隠しコンセントを用意しておけばスマートでよかったなと思いました。

 

2. テレビ台の脇に加湿器用のコンセントが欲しかった

2つ目は加湿器の電源場所です。家を建てる際、加湿器を置く場所は考えていませんでした。現在は座ってテレビを観ているすぐ脇に加湿器を設置。ただ、それだとテレビを観ているときに加湿器の音が気になります。

 

テレビの横側にもう1か所、コンセントを用意しておけばよかったと思っています。この場所なら座っている場所から離れていますし、テレビの音にかき消されて気にならなかったでしょう。

 

3. スマホやタブレット用の充電場所が必要だった

3つ目はスマホやタブレットの充電場所を用意しておけばよかったという後悔です。

筆者の家は、筆者と妻でスマホが2つ、タブレットが大人用1つ、子ども用1つあります。現状こうしたかジェットは、キッチン前のカウンターの、コンロを隠す壁の側面に用意していたコンセントで充電しています。

ここは玄関にもリビングにも近く、充電したり、さっと持って出かけたりするには、とても便利な場所。しかし本来この場所で充電する想定はしておらず、コンセントはわずか2つのみ。全然たりていません。

現在は、あとづけの太陽光発電の監視モニターの電源もそこを利用しているため、常時タコ足配線状態に。それでもたりず、充電する端末が変わるたびにコンセントを差し直しています。もう少し多く設置しておけば、スマートに見えたのに…。

以上、わが家のコンセント事情をご紹介しました。これから家づくりをする方の参考になれば幸いです。