24日にアリゾナ州ピオリアでパドレスの全体練習に参加した
侍ジャパンの一員として第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)制覇に貢献したパドレスのダルビッシュ有投手が23日(日本時間24日)、アリゾナ州ピオリアの球団施設で全体練習に参加し、1週間後に開幕するシーズンへ再始動した。
米国との決勝戦を終えた翌日の22日(同23日)、激闘の地・マイアミからキャンプ地のあるアリゾナへ移動。「昨日アリゾナに来て、一人でゆっくりするという時間でまずすごくホッとした。今は普通の日常に戻ったので、リラックスしてる感じがします」。宮崎での代表合宿を含めれば30日以上に及んだWBCの喧噪から離れ、柔和な表情を見せた。
侍ジャパンには2月中旬に始まった合宿初日から合流。チーム最年長としてリーダー的役割を買って出て積極的に若手選手と交流した。自身が22歳の時に出場した2009年大会で、リーダーシップを発揮したイチローさん(当時マリナーズ)の姿を意識することもあったと言い、「イチローさんと自分のやり方は違ったと思いますけど、すごく置かれている立場というのは似ていた。イチローさん、結構大変だったんだなやっぱりとか、いろいろ考えることはありました」。
合宿の休日には宮城大弥投手(オリックス)ら投手陣とスワンボートに乗り、野手陣とも食事会を開くなど“ダル流”のやり方でチームをけん引。「自分がどういうことを求められているかというのは、自分の年齢だったり、今までの経験だったりというところで理解はしてましたので。だからそこはちゃんとできたのかなというところはあります」と胸を張った。
侍ジャパンでの大役を果たし、次はシーズン開幕に向けて自身の調整に専念する。ここまで実戦登板の機会が少なく、調整は例年通りとは言えないが「(代表合宿の)宮崎から行く時点で自分のことを100%(調整)するのは難しいとわかってました」と焦りはない。
数日中に実戦での登板も予定されており、ダルビッシュも「数イニング投げる準備はできている。東京ドーム(の準々決勝)で投げた後も、試合で投げた後にブルペンで結構投げましたし、それに耐える体ではあると思う。言われたところで投げます」。メジャー12年目のシーズンへ歩みを進めていく。(Full-Count編集部)