トラウトを空振り三振に仕留めた大谷(写真・共同通信)

 WBCの決勝では初となった、3月22日の日米決戦。最後は大谷翔平が、米国キャプテンのマイク・トラウトを空振り三振に斬ってゲームセット。劇的な幕切れとなった。

 日米を代表するスーパースター、そしてエンゼルスの同僚という夢の対決の実現に、世界中の野球ファンが熱狂したが、この対決について、米国の野球データ分析会社「Codify」が興味深い数字を紹介している。

 同社の公式Twitterは22日、大谷vs.トラウトの動画を紹介し、

《If you aren’t impressed, you should be. Mike Trout has had 3 swinging strikes in only 24 of his 6,174 career MLB plate appearances!(すごいだろう。マイク・トラウトは3つの空振りで三振したことは、メジャーでの6174打席で24回しかない!)》

 と投稿している。つまり、トラウトから3つの空振りで三振を取れる確率は、6174分の24=0.39%しかないということだ。このツイートに対して

《マジかよ、大谷はレジェンドだ》

《2022年のMVP投票をもう一度やり直せないか?》

《トラウトが3スイングで三振するのは0.39%。プレッシャーのかかる場面であんなプレーができる大谷はありえない奴だ》

 と、驚きのコメントが多数寄せられている。

「ピッチングニンジャ」の愛称でMLBファンにはおなじみのロブ・フリードマン氏も、この対決をTwitterで紹介。トラウトから空振りを奪った100マイル(161キロ)の直球と最後の投球の87マイル(140キロ)のスライダーの動画を重ね合わせて、

《大谷のスライダーは水平方向に17インチ(43センチ)も移動している》

 と紹介している。これには

《こんなの誰も打てないよ》

《完ぺきな投球。トラウトの空振りを責められないよ。スイングしようとしたらボールがあんなところにあるんだから》

《大谷は人間じゃないね。エイリアンだよ》

 と、半ば呆れにも似たコメントが並んでいる。なかには

《今年こそ大谷がサイ・ヤング賞を獲るよ。そして本塁打王と、多分盗塁数もキャリアハイになるだろう》

 と大きな期待を寄せる声も。すでにスーパースターの地位を確立している大谷だが、WBCでそのすごさがさらに広く知れ渡ったようだ。