そして「ピアノは当然代役の方が弾き、私はピアノの上で手の動きを(習いました)。実際に習おうとしたら、先生から『10年以上練習してもこの曲はできない』と言われました。『感情にだけ集中してほしい』と言われて代役の方が演奏する様子を見て、手の動きと感情だけに集中しました。ピアノを弾く演技をしながら、感情演技をした感覚です」とし「もちろん、映像もたくさん探しました。ですが、自分にできる演奏ではなかったです。実際にピアノを弾いたりもしましたが、自分でさえ想像できない音が出て困惑しました」と語った。

ハン・ヘジンはイ・ソジン役について「帰責事由があるキャラクターなので、各シーンで視聴者の方々に不快さを与えないよう、理解してもらうために頑張りました。ラジオDJということでアティテュード、口調、スタイリングを意識しました。これまで務めた役割の中で、最も裕福な配役です。いつも貧乏で悔しかったのに」と笑いながら「スタイリングは前作よりは、楽しく準備しました。法廷でのシーンもそうだが、罪悪感を持って子役と撮影するすべてのシーンが大変でした」と告白した。

中学校の同窓として息を合わせたチョ・スンウ、キム・ソンギュン、チョン・ムンソンは特別なケミ(ケミストリー、相手との相性)を披露する。チョ・スンウは「3人で1分くらいのシーンを撮影する時、監督がいつカットすればいいか悩んでいました。自慢ではなく、30秒くらいのセリフだけ与えられても、カットしないと30分もアドリブできる、と思ったこともあります。各テイクごとに違うんです」とし「編集スタッフに心より謝罪申し上げます」と伝え、笑いを誘った。

キム・ソンギュンも「台本に書かれている分量が終わったのに、監督がカットをしませんでした。ですから、僕たちはアドリブを続けました。『この二人とケミがいい』と思いました。キムチのシーンを撮影したが、漬けたばかりのキムチが熟成されるほどでした」と冗談めかして言った。チョン・ムンソンは「アドリブは笑わせるのが目的じゃないですか。ですが、みんな我慢してアドリブを続けます。そして結局、誰かが爆笑してしまいます。そのシーンを監督が作品に使いました」と付け加えた。

最後にハン・ヘジンは「人生で愉快な事件は多くありませんが、この作品を見て笑って、癒してもらえると思います。様々なストーリーのマッチプ(美味しいお店)、演技マッチプが見られます」と呼び掛けた。

チョ・スンウは「最後までエネルギーが尽きない作品になると自信持って言えます」と語り、イ・ジェフン監督は「『竜頭竜尾』のドラマを見せます」と自信を示した。