岡崎慎司はより活躍が見込める日本になぜ帰ってこないのか。長谷部誠しかり。それはサッカー選手にとって、日本より居心地がいいからである。オフサイドか否かのVAR判定に、延々5分近くも費やさないところに魅力を感じているのだと推測する。かつて日曜日の午前中のテレビ番組に、ご意見番として出演していた張本さんは、活躍の機会を減らしているメジャーリーガーに必ずと言っていいほど、日本に帰ってきなさいと意見していた。本場の魅力について、どう考えているのだろうか。
W杯に筆者が11回連続で通っている理由は、その現場に漂う空気感にやられてしまったからである。日本代表を応援するためにではない。観戦自慢をすれば、チャンピオンズリーグも300試合以上の観戦取材歴がある。観戦中毒を起こしたからに他ならない。
なので、森保監督がカタールで日本代表が敗退するや、チームとともに即、帰国した理由が理解できないのだ。続投を希望するなら、現場でもっと空気感を共有しようとは思わなかったのか。森保監督はちょうど昨日、約半月間の欧州視察を終え帰国の途についた。なぜ本日(2月14日)から始まるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦を観戦しようとないのか、不思議である。日本人選手の動向だけチェックしても、本場の空気感を味わうことができない。
2050年までにW杯優勝するぞと言われても、ならばその前に、日本は本場らしくなっている必要がある。そちらの整備は誰がするのか。日本代表のレベルはベスト16に近づいているが、本場らしさはそれに全く追いついていない。見逃しがちな日本の弱みだと筆者は思う。
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