■メンバー全員が作詞を担当されますが、それぞれのカラーなどはあるのですか?

徳永:ありますね。

大田:まぁ僕が1番マトモ(笑)。なんでしょうね?自分じゃ分からないんですよね。「ロマンチックだね」って言われる詞を僕が書いてるようなことを言う人はいますしね。でも、実際はそこまであまり考えてなかったり。僕が書くと、曲のイメージと詞のイメージが微妙に、いい意味でズレてるんですよ。徳永君が書けば、作曲して詞を書くわけだから、自分の想いがそのまんま伝わって、そっちの方がいい場合もあるし。だから色々ですよね。

徳永:doaはシングルに必ず英語詞の曲を入れてるんですけど、それぞれの持ち味とか、得意なものがあるので、そこを引き出すというのが僕らの課題だったり。だから20曲とか作った中でも、それをまたもう1回再認識していた時期でしたね。

■この曲は誰が歌詞を書く、というのはどのように決めるんですか?

徳永:僕が詞を書くものに関して言えば、もうほとんど詞先な状態ですよね。詞が先かメロディーが先か覚えてないような状態で曲が出来上がる時は大体、もう僕が詞をつけちゃいますね。断片のイメージしか出来ない時、例えばサビの最後のフレーズだけ詞が浮かぶんだけど、それ以外はイメージがわかないとかっていう時は、逆に僕はすぐ曲に、形したいタイプなんで、寝かさないでとにかく作るんですよ。ラララ♪で歌ったものを、これは英語でいきたいなと思ったら「吉本くん書くヤツ」とか、「大田さん、お願い」とか。もう初期段階で決めちゃいます。

■普段、何気なく曲が浮かぶタイプ?それとも、「作ろう!」と思って作るタイプ?

徳永:いやもう、そのやるべき部屋に入ってやるとあまり良くないので、普通の生活してる時とかに浮かぶものなので。「電車乗ろうかな」とか思ってる時に浮かんだりして、ICレコーダーにホームの陰の方で「ふふふぅーん」みたいな(笑)。で、後で聴き返して、「あっ、そうそう!」とか。

■はたから見たら、怪しい人ですね。

徳永:怪しいでしょうね。

■音楽は、自分の中で仕事として認識しているのか、それとも趣味的な意識が強いのか。普段の生活の中で占める割合などはどんな感じですか?

大田:仕事ではないですね。だけどお金はもらってるので、仕事と言えば仕事。doaに関しては、仕事でやっているというのは、まずないですね。サポートとなると色々と制約もあるので。doaに関しては、本当に好きなように、やりたいことをやっている感じでしかないですけど。

徳永:何をもって“仕事”とするかっていう所もあるんですけど。“全ての仕事は誰かのためにならなきゃいけない”っていう自分の信念があるんですよ。ラーメン屋でもお医者さんでも政治家でもミュージシャンでも。だから、僕がやっている音楽、特にdoaは、これが転がってCDになって誰かの耳に届いた時に、それが誰かのためになるのであれば、僕は100%仕事だと思うんですよね。それは、お金がどうとかじゃなくて。お金は、「ためになった」と思った人がくれる報酬だと思ってますから。その意識はずっと、doaに限らずですけど、色んな仕事をする時にいつも思ってますね。