EV移行でブランド廃止の可能性

メルセデス・ベンツは、2024年後半にEV専用ブランド「EQ」を廃止する可能性がある。ドイツの業界紙ハンデルスブラット(Handelsblatt)が報じた。

【画像】日本でも買えるベンツのEV【EQシリーズを写真でじっくり見る】 全118枚

ハンデルスブラット紙は関係者の話として、メルセデスの製品ラインナップがEVに移行するにつれ、EQというブランドに分ける必要がなくなるとしている。


内燃機関の廃止が進むにつれ、EV専用ブランドの必要性が薄れる可能性がある。

メルセデスは以前、2025年までに各モデルの後継となるEVを導入する計画を示していた。現在、EQE、EQE SUV、EQS、EQS SUV、EQC、EQA、EQB、EQVの8車種が販売されている。

さらに今後2年間で、GクラスのEV版(EQG)と、EQXXコンセプトをベースとする小型セダンを発売し、EVのラインナップを内燃機関自動車とほぼ同規模にする予定である。

「EQ」の名称は現在、マイルドハイブリッド車とPHEV(プラグインハイブリッド車)にも使用されている。前者には、内燃機関を電気モーターでアシストする「EQブースト」機能が備わる。

PHEVには、電気モーターによる直接駆動を示す「EQパワー」というバッジが装着されている。

メルセデスは2030年以降、ほとんどの市場で内燃機関を廃止すると予想されている。最近発売されたCクラスは2028年頃まで販売される可能性が高く、2023年には新型Eクラスが発売される見込み。GLCとGLEも、もう一世代は内燃機関を搭載する予定だ。

AUTOCARの問い合わせに対し、メルセデス・ベンツの広報担当者はコメントを控えた。