ユーキャンは12月7日に、20〜60代の男女402名を対象に実施した、学びや資格取得に関する意識調査の結果を発表した。同調査は、10月27日〜11月3日の期間に行われている。

 調査対象者に、2022年でもっとも印象に残ったことを尋ねたところ、「ロシア軍、ウクライナ侵攻(2月)」(64.9%)がもっとも多く、「安倍元首相、選挙応援演説中に銃撃され死亡(7月)」(59.5%)、「エリザベス英女王死去(9月)」(50.7%)がそれに続いた。

 なお、2021年のランキングまでは、新型コロナウイルス感染症に関する出来事が上位にランクインしていたが、今回の調査では「新型コロナウイルス国内感染累計500万人を超える」(27.9%)は8位に留まっている。

 2023年に取っておくと「武器になりそうな資格」について尋ねた質問(複数回答)では、「ファイナンシャルプランナー(FP)」(18.7%)、「行政書士」(12.7%)、「TOEICテスト」(12.4%)が上位となっている。

 2020年までに行われた調査では「TOEICテスト」が3年連続で1位、2021年に行われた調査では「簿記」が1位だったが、国内の金融不安もあり、お金関係の資格である「ファイナンシャルプランナー(FP)」が1位となった。「ファイナンシャルプランナー(FP)」を挙げた人からは、「お金の知識は一生涯役に立つから」「今後の資産形成に役立つと思ったから」「お金の面での不安はこの先さらに増えそうだから」といった意見が寄せられている。

 そのほか、毎年上位に選ばれる定番資格に加えて、「ケアマネジャー」「介護福祉士」といった介護や福祉に関する資格がランクインした。「介護福祉士」を挙げた人からは「介護が必要な人はこれからも増え続けていくから」「介護はこれからの課題だと思うから」といった意見が寄せられている。

 資格の取得や自身のスキルアップについて興味があるかを尋ねたところ、「とてもある」(18.7%)と「少しある」(39.1%)を合わせた割合が、半数超に達した。

 10年間の調査において、もっとも多く「武器になる資格」に選ばれたのは「ファイナンシャルプランナー(FP)」で、10年間で1位を6回、2位を4回獲得している。そのほか、「TOEICテスト」も10年間ランクインし続けており、不動の人気資格といえる。

 そのほか、2014年〜2018年のランキングでは「ケアマネジャー」「医療事務」「社会保険労務士」がランクインしていた一方で、2019年からは「MOS」「ITパスポート」「情報処理技術者」といったウェブ・IT資格が上位を占めている。

 10年後に武器になりそうな資格としては(複数回答)、「ケアマネジャー」(14.4%)を挙げる回答が最多となり、「ファイナンシャルプランナー(FP)」(13.7%)、「社会福祉士」(12.9%)がそれに続いた。ほかにも、「介護福祉士」(12.7%)「メンタルヘルス・マネジメント検定」(10.4%)がランクインしている。