台湾中西部の彰化県芳苑郷に住む91歳のおばあちゃんの右腕に長さ約7センチ、幅4センチの角が生え、医師や家族らを仰天させた。角は手術によって無事除去されたが、外科医は神話に出てくるような角に不思議な魅力を感じたという。『聯合新聞網』などが伝えている。

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彰化県彰化市にある「秀傳紀念醫院」の一般外科主治医、黄漢斌氏のFacebookに今月14日、91歳の女性の右腕に生えた「皮角」が紹介されて注目を浴びている。

『壹蘋新聞網』によると、皮角とは硬い角のような盛り上がりが皮膚に発生するもので、日光に晒される顔や頭皮、鼻、おでこ、手の甲などにできやすいという。これは硬タンパク質の一種であるケラチンで形成される角質が異常に増殖して厚みを増すもので、ほとんどの場合は局所性で良性であるようだ。

女性の家族らは「実は以前にも、おばあちゃんの右腕に皮角がありましたが、ある程度大きくなるとポロリと落ちていたのです」と明かし、次のように述べた。

「今年1月の春節の頃でした。おばあちゃんの右腕に角のようなものが生えているのを見たのですが、『今回も時間が経てば自然になくなってしまうだろう』と思い、それほど心配はしていなかったのです。」

「ところがなぜか今回はそれまでとは違い、その角はどんどん大きくなり、終いには羊の角や小さなタケノコのように育っていたのです。」

なお家族は当初、台北の病院で皮角の除去手術を予定していたが、その前に一度、桃園市にある寺院「桃園龍徳宮」でアドバイスを求めることにしたという。するとそこで「秀傳紀念醫院の黄漢斌医師を見つけ出して手術を受けるように」と指示を受け、今月中旬に同医師のもとを訪れたのだった。

こうして除去手術は無事終了し、女性はその日のうちに帰宅したという。思いがけず白羽の矢が立った黄医師は、珍しい皮角や不思議な縁について次のように語った。

「女性が我々の病院にやって来た時には、角をガーゼで隠していました。ガーゼを取って現れた皮角は、長さ7センチ、幅4センチほどの大きさがあり、私は驚くとともにとても興味深いと思いました。」

「その後、皮角について調べてみると、悪魔や魔法などと関連した多くの神話や空想物語があることが分かりました。過去には皮角を持つことで迫害され『悪魔の角』として恐れられたり、『角を持つのは珍しい』としてサーカスの見世物にされた人もいたようです。」

「さらに驚いたのは、女性が媽祖(女神)の紹介状を持ってやって来たことです。私は桃園龍徳宮を訪ねたことはありませんが、このような形で女性の手術を担当できたことは、大変光栄で素晴らしいことだと思っています。」

ちなみに過去には、中国人の女性のおでこや男性の耳、男性の性器の先に皮角ができたことも報告されている。また2019年にはインドで、頭に皮角が生えた男性の除去手術が行われ、無事成功していた。

画像は『The Daily Star 2022年11月17日付「Grandmother, aged 91, has ultra-rare 7cm long ‘fairy’ horn growing on her arm」(Image: facebook.com/Dr.Wong.Hon.Phin)(Image: Europics)(Image: Wikipedia/JoJo)』『壹蘋新聞網 2022年11月16日付「91歲嬤手臂離奇長角 媽祖開立轉診單救命!仙界指定的醫師4字回應」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)