元卓球日本代表の福原愛(34)。その昔は国民的“卓球アイドル”として“愛”されていた彼女だが、現在は真逆のイメージで溢れている。

始まりは昨年3月、女性セブンで友人と称する男性とのお泊りデートが報じられたことだった。福原は不倫疑惑を否定したが、わずか4カ月後には江宏傑氏(33)との離婚を発表。そして交際相手の男性も同年11月に離婚。現在、福原と男性は交際中だ。

さらに今月になってから、事態は新たな展開を迎えている。交際相手男性の元妻が福原を訴えたというのだ。

週刊文春によるとその内容は不貞行為に対する精神的苦痛として300万円、離婚に対する精神的苦痛として500万円、合計1100万円にものぼるという。一般的な不倫提訴の相場とはかけ離れた金額の訴えだが、こうしたセンセーショナルな金額に比例するかのように彼女のイメージも低下の一途をたどっている。

日本では「不倫」というだけで特に大きく報じられ、状況次第ではかなりのバッシングを受けるという流れが当たり前になりつつある。

そんななか、コラムニストのおおしまりえさんは「日本では海外よりも不倫によるイメージダウンは大きい。だがさらに、もう1つの問題が彼女に致命的なダメージを与えている」と話す。以下、その詳細を語ってもらったーー。

■不倫のイメージは海外と日本では違う

日本では海外と比べても、不倫報道がマイナスイメージに直結しやすいと言われています。

ただし福原さんの場合は不倫をして訴えられたという事実よりも、元夫との親権問題のほうが大きなイメージダウンにつながっているように思います。

福原さんは16年に江さんと結婚したものの、昨年11月に離婚しています。共同親権を取得し2人の子どもは台湾で育てると発表したことで、表向きは円満な離婚かと思いました。

しかし、今年に入ると“子どもの連れ去り疑惑”が報じられました。

福原さんが台湾まで長男を引き取りに行ったところ、江氏が自身のSNSで「子供を連れたまま連絡が取れなくなった」と投稿したのです。これに対し、福原さんサイドは真っ向から否定。女性自身の直撃にも「せめて夏休みの期間だけでもと。8月まで、一緒に日本に滞在します」と語っていました。しかし、その後も騒動が決着したという知らせは入ってきていません。

親権トラブルが与えるダメージは、不倫の比ではないでしょう。

中国ではどのように受け止められているのか

その結果として今後、福原さんのイメージは日本以外でも難しい状態になっていくのではと思います。

日本国内で活動の限界を感じ、拠点を海外に移すタレントや俳優は最近では少なくありません。中でも、中国は日本の芸能人がある程度活躍しているという前例がありました。福原さんはアスリートですが、こうした活動の先駆者とも言えます。

しかし、そんな中国にも“子どもの連れ去り疑惑”といったニュースは伝わっています。不倫とは異なる次元の問題を、中国ではどのように受け止められているのでしょうか。

福原さんは10月27日、中国版Twitterのウェイポーで「福原愛工作室」という新アカウントを設立しています。今後の積極的なビジネス展開を見据えてのアカウント作成のようですが、数日たった時点でのフォロワー数はたったの400人あまり。苦戦している状況に、中国メディアも「不倫や親権問題によって人気が低下している」と報じています。

スキャンダルのリスクヘッジという側面もあったはずだった海外展開も、さすがに今の状態では身を助けることにはならないようです。

まずは離れ離れになった子どもたちが平和に暮らせる状況が一刻も早く叶いますように。名前に恥じない正しい“愛”を、彼女が振りまけますように。

(文:おおしまりえ)