このほどアメリカの研究チームによって、ニシキヘビの胃からワニが丸ごと1匹引き出された。その様子を捉えた動画をチームの一員である研究者の女性がInstagramで公開すると、多くの関心を集めることとなった。『The Sun』『Metro』などが伝えている。

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米フロリダ州在住のモデルで地球科学の修士号を持つロージー・ムーアさん(Rosie Moore、26)が今月1日、Instagramに投稿した動画がこれまでに1200万回以上も再生されるほど注目を集めている。動画には安楽死させられたビルマニシキヘビが映っており、ロージーさんを含む研究者らがヘビの胃からワニを引き出す様子が捉えられていた。

ヘビに飲み込まれたワニの死骸は、体長が5フィート(約1.5メートル)ほどで消化される前だったために体はほぼ無傷だった。今回解剖が行われたヘビは建設現場の作業員によって発見され、安楽死させられた後に研究サンプルとしてロージーさんたちの研究室に持ち込まれたそうだ。体長18フィート(約5.48メートル)もあるヘビの胃からシカやウマなどの被食者ではなく、捕食者であるワニが出てきたことでSNSではこのような驚きの声が寄せられた。

「動画がなかったら、こんなの信じられなかったよ。」
「このワニを消化するのに一体どのくらい時間がかかるんだろう。」
「すごいね! ワニはもはや食物連鎖の頂点に立つ存在ではないんだね。」

『ナショナルジオグラフィック』によると、ビルマニシキヘビは本来、東南アジアのジャングルや湿地帯に生息し、体長7メートル以上に成長することもあるという。ロージーさんによると、ビルマニシキヘビは外来種に分類され、1970年代頃にペットとして飼われていたものが逃げ出したり捨てられたりしたことにより、最終的に熱帯地域であるフロリダの南部で繁殖し増えてしまったそうだ。

そのため同州にあるエバーグレーズ湿地帯では、増えたビルマニシキヘビが生態系を脅かす存在になっている。州政府はこの問題を解決するため、捕獲したビルマニシキヘビは安楽死させることを義務付けているとのことだ。また州内外からハンターを招いて外来種の駆除を目的とした「パイソン・チャレンジ」というイベントまで催されているという。

画像は『Rosie Moore 2022年11月1日付Instagram「The Burmese python(Python molurus bivittatus)is one of the largest snakes in the world(up to 20+ft).」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)